トランプ氏関与のワールド・リバティ・ファイナンシャル、5億9000万ドル調達でトークンセールを終了
  • ドナルド・トランプ氏が支援する暗号資産プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」は、トークンセールを首尾よく終了し、約5億9000万ドル(約873億2000万円、1ドル148円換算)を調達。
  • 同プロジェクトの共同創設者であるザック・フォークマン氏は、トークンセールの成功について、3000万ドル(約44億4000万円)を投資したトロンのジャスティン・サン氏の功績を称えた。
  • WLFIトークンは認定投資家のみが入手可能で、譲渡や取引所での公開販売はできず、取引所への上場日も決まっていない。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が支援する暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)は、約5億9000万ドル(約873億2000万円)を調達した後、トークンセールを終了した。

[ワールド・リバティ・ファイナンシャル]

ICODropsがまとめたデータによると、同プロジェクトの調達額5億9000万ドルは、トークン調達額のトップ10に入る。これまでのところ、最大のトークンセールは42.1億ドル(約6200億円)を調達したイオス(EOS)だ。

[ICODrops]

イオスはBlock.oneによって開発されたブロックチェーンプラットフォームで、Block.oneはのちに米CoinDeskの親会社であるブリッシュ(Bullish)を設立した。

WLFIの共同創設者であるザック・フォークマン(Zak Folkman)氏は、香港で開催された「Consensus 2025」のステージで、同プロジェクトのトークンセールの成功について、トロン(Tron)のジャスティン・サン(Justin Sun)氏の功績を称えた。

WLFIが最初にセールを開始した後、批評家たちはその勢いが鈍いと指摘した。だが、サン氏が2024年11月に3000万ドル(約44億4000万円)を投資し、その後さらに投資したことで状況は一変した。

「我々がこのプロジェクトをローンチしたときは、非常に白熱した時期だった」とフォークマン氏はConsensusで語った。「誰が関与しているかということで、我々のプロジェクトに多くの厳しい視線が向けられた」

これは、従来の暗号資産ベンチャーキャピタル(VC)がトークンに手を出さないことを意味した。

「『サン氏』は、結果はどうであれ、このプロジェクトは暗号資産コミュニティ全体にとって歴史的な前進だと考えていた」とフォークマン氏はConsensusのパネルディスカッションで付け加えた。

WLFIのトークンセールに関するルールでは、トークンは認定投資家のみが入手可能で、譲渡や取引所での公開販売はできない。取引所への上場日も決まっていない。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ホワイトハウスの暗号資産サミットで演説するドナルド・トランプ氏(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Trump-backed World Liberty Financial (WLFI) Completes $590M Token Sale