5月米CPIは予想を下回る0.1%上昇──ビットコインは上昇

- 5月の米消費者物価指数(CPI)は0.1%の上昇にとどまり、予想の0.2%を下回った。
- コアCPIも予想を下回った。
- このニュースを受けてビットコインは数分間で上昇した。
5月のアメリカのインフレに関する良いニュースがあり、消費者物価指数(CPI)の総合指数とコア指数の両方が予想を下回る上昇率となった。
米労働統計局(U.S. Bureau of Labor Statistics)によると、5月のCPIは0.1%上昇した。エコノミストの予想は0.2%、4月の数値は0.2%だった。
前年比ではCPIは2.4%上昇した。予想は2.5%、4月の数値は2.3%だった。
変動の大きい食品およびエネルギーを除いたコアCPIは5月に0.1%上昇した。予想は0.3%、4月の数値は0.2%だった。前年比では2.8%上昇した。予想は2.9%、4月の数値は2.8%だった。
市場は利下げ見通しを維持
ビットコイン(BTC)はこのニュースを受けてすぐに約0.6%上昇し、本記事執筆時点では10万9800ドル(約1592万円、1ドル145円換算)で取引されている。過去24時間では0.3%の上昇となる。
インフレの動向をめぐる不確実性は依然として残るが、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に金融緩和を開始すると確信している。CME FedWatchツールによれば、トレーダーは2回の利下げを完全に織り込んでおり、1回目は9月、2回目は12月に実施されると予想されている。現時点で、今朝発表された最新データはこの見通しを変えていない。
伝統的な市場を見ると、米株価指数先物はこれまでの下落から反転し、現在は全面高で約0.4%上昇している。10年債利回りは5ベーシスポイント低下し、4.45%となった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:U.S. CPI Rose Softer Than Expected 0.1% in May, Sending Bitcoin Higher