ビットコイン価格のボラティリティシグナルが点灯──急騰の兆しか?
  • ビットコインのボラティリティがまもなく増大し、価格上昇につながる可能性がある。
  • 主要なボラティリティ指標であるボリンジャーバンドの幅が拡大し、MACDヒストグラムがプラスに転換している。
  • 過去のデータによると、MACDのプラスへの転換はビットコインの大きな上昇トレンドを先行する傾向がある。

重要なテクニカル指標は、ビットコイン(BTC)の価格がまもなくボラティリティを高め、次の上昇局面につながる可能性を示唆している。

この指標は、ボリンジャーバンドのギャップに基づいている。ボリンジャーバンドとは、価格の20週単純移動平均の上下2標準偏差に設定されるボラティリティの幅のことだ。

このギャップが拡大すると、市場がより活発でボラティリティが高いことを示す。これは、歴史的にBTCの大幅な上昇前に見られる現象だ。一方、ギャップが縮小すると、取引が停滞していることを示す。

ボリンジャーバンドスプレッドとも呼ばれるこのギャップは、これに連動するMACD(マックディー:移動平均収束拡散)ヒストグラムがプラスに転じたことから、まもなく拡大し、強気派にとってプラスの兆候となる可能性がある。

ボリンジャーバンドスプレッドをMACDヒストグラムの入力値として使用することで、強気または弱気のボラティリティシグナルが生成され、乱高下と平静期を特定できる。トレーダーは通常、この指標を使用して価格のトレンド反転を検知する。

[ビットコインの週足チャートとボリンジャーバンドスプレッド、MACDヒストグラム。:TradingView/CoinDesk]

上の図の上段には、ビットコインの週足チャートがローソク足形式で表示されている。中段にはボリンジャーバンドスプレッドの広がりが表示され、下段にMACDヒストグラムが示されている。

MACDは現在プラスに転じており、スプレッドの新たな拡大、またはボラティリティの急上昇を示唆している。通常、ボラティリティは価格の方向とは無関係であるため、差し迫った動きは強気にも弱気にもなる可能性がある。

とはいえ、上記のチャートを詳しく見ると、MACDの過去のプラスへの転換(垂直の破線)は、2020年後半と2024年後半の価格上昇を含む、大規模な強気相場の前兆であることが分かる。

歴史は繰り返されるのか、注視しよう。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Price Volatility Signal Goes Off – Is a Surge Ahead?