金融庁、「ステーブルコインの健全な発展に向けた分析」調査研究報告書を公表
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増田 隆幸

金融庁は6月30日、「ステーブルコインの健全な発展に向けた分析」調査報告書を公表した。
121頁におよぶ報告書で、冒頭でその目的について「ステーブルコインが市場で存在感を増す中で、不正利用等懸念が報告されています。本研究は、今後の健全な発展に向け実態を把握することを目的としています」と記している。
デロイト トーマツ コンサルティングとの合同研究で、同庁の「見解、意見等を示すものではない」という。
内容は大きく以下の3つに分かれている。
1.ステーブルコインの決済関連ユースケース及び周辺サービス調査
2.主要なステーブルコインの利用状況・不正利用事例の調査
3.主要なステーブルコイン発行者の事業実態調査

「不正利用等懸念」についての把握を主な目的としているため、2.と3.に多くの頁が割かれているが、ステーブルコインの現状を把握したい人にとっても、1.は非常に有益な内容になっている。
日本語版、英語版が用意され、金融庁のWebサイト(以下)からダウンロードできる。
|文:増田隆幸
|画像:金融庁のWebサイト(キャプチャ)