ブラックロックのビットコイン現物ETF、保有量が70万BTCを突破

- ブラックロックのIBITの保有量は70万BTCに達しており、運用資産総額は760億ドルで、S&P500やラッセル2000などに連動する主要なETFを凌駕している。
- アメリカで18カ月前に導入されたビットコイン現物ETFは、純流入額で500億ドルを超え、IBITがそれをリードしている。
- グレースケールのGBTCとフィデリティのFBTCは、それぞれ18万4000 BTCと20万3000 BTCを保有している。
Glassnodeのデータによると、ブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)は現在70万ビットコインを保有しており、運用資産はわずか18カ月で760億ドル(約11兆200億円、1ドル=145円換算)に達した。これは、アメリカの株式指数S&P 500に連動するiシェアーズ・コア・S&P 500 ETF(iShares Core S&P 500 ETF:IVV)と、アメリカの小型株のパフォーマンスに連動するiシェアーズ・ラッセル2000 ETF(iShares Russell 2000 ETF:IWM)の両方を上回っている。
この数字は、2020年に購入を開始したストラテジー(Strategy)の保有する60万BTCも上回っている。フィデリティ(Fidelity)のFBTCは20万3000BTCで、グレイスケール(GrayScale)のGBTCの18万4000BTCとほぼ同じだ。
「新たな節目を迎えた。IBITの保有ビットコインが70万BTCを超えた。18カ月で70万BTCも達成したとは。信じられない!」と、ETFストア(ETF Store)の社長、ネイト・ジェラチ(Nate Geraci)氏はXの投稿でコメントした。
アメリカのビットコイン現物ETF(上場投資信託)は2024年1月に上場し、史上最も成功したETFとなった。売買が開始されて以来の純流入額は、500億ドル(約7兆2500億円)を記録している。
IBITは現在、ブラックロックのすべてのETFの中で最も収益性の高い商品だ。ブルームバーグのETFアナリストのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、ブラックロックが1197のファンドを運用していると指摘している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock iShares Bitcoin ETF Surges Past 700K BTC in Record-Breaking Run