ビットコイン、小口投資家からクジラまで誰もが買い増し──史上最高値を下回る水準で保ち合い
  • 小口投資家からクジラまで、あらゆるウォレットの蓄積トレンドスコアが1を示しており、ネットワーク全体で買い圧力が強まっていることを示している。
  • 中小規模の保有者だけでも毎月1万9300BTCを蓄積しており、月間発行量の1万3400BTCを上回っている。

ビットコイン(BTC)は現在、約11万8000ドル(1770万円、1ドル150円換算)で取引されている。ネットワーク全体で蓄積の傾向が強まる中、史上最高値から5%強下落した水準にある。

グラスノード(Glassnode)のオンチェーンデータによると、保有量が1BTC未満の個人投資家から1万BTCを超える機関投資家規模のクジラまで、ほぼすべてのウォレットのグループが現在、全体として蓄積トレンドスコア(Accumulation Trend Scores)1を記録している。

このスコアは、ウォレットの規模とエンティティの活動を調整した過去15日間の純蓄積の相対的な強さを反映している。スコアが1に近い場合、そのグループが積極的にビットコインを蓄積していることを示し、0に近い値は売りを示す。

ほぼすべてのグループにおけるこの統一された買いの行動は比較的珍しく、最後に観測されたのは2024年11月と2025年5月だ。特に、保有量が100BTC未満のクジラより小規模なウォレットが、このトレンドを牽引する重要な役割を果たしている。グラスノードのデータによると、カニと呼ばれるグループと魚と呼ばれるグループのウォレットは、合計で月間1万9300BTCのペースでビットコインを取得している。

この需要の水準は現在、月間新規コイン発行量(わずか1万3400BTC)を上回っている。実質的に、個人投資家と中規模投資家だけで新規供給量の100%以上を吸収しており、利用できる流通供給量の逼迫効果を生み出している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:グループ別の蓄積トレンドスコア(グラスノード)
|原文:Bitcoin Consolidates Below Record High, With Everyone From Shrimps to Whales Accumulating

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