本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は2.7。前回の1.5から改善した。「夜明け前が一番暗い」として下向きのサインが鮮明だが、売られすぎのサインが複数出ていると申し上げたが、案の定、1割以上下に行って来いとなるセリングクライマックス的な動きが出現した。
但し、クライマックスにしては戻りが鈍く、少なくとも1465万円、できれば1525万円から1555万円程度まで戻さないと底入れしたとは言い難い。まだ夜明けと言うよりは暁といった感じか。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前回、「底抜け状態」だが、「酒田五法でいえば新値9手目」で「セリングクライマックスを迎えても不思議はない」と申し上げたが、1400万円台から1260万円台へ、1週間で1割強の下に行って来いの展開となり、まずはセリングクライマックス的な動きが出現した。次の目途としていた、昨年8月の安値との反値押し1290万円に下ひげをつけてサポートされた格好だ。
ただ、11月11日からの下落の半値戻し1465万円にも達しておらず、まずは一旦下げ止まったというだけ。底打ちを確認するには10月27日からの半値戻し1525万円、1555万円辺りでヘッドアンドショルダーのネックラインをクリアに抜ける必要がある。まだ油断はできない。
ただピークから33%の調整でここで反発すれば順当な調整と言えそうだ。但し、まだレジスタンスも多く、再び下抜けてピークからの下落率が4割を超えるようならトレンド転換となるので、まだ油断はできない。
評点:3
移動平均線

25日移動平均線が上向きに転じつつあり、最悪期を超えた印象だが、まだ予断は許さない。因みに、1635万円近辺の200日移動平均線を抜ければ全戻しが見えてくる。
評点:2
一目均衡表

3役逆転の売りサイン継続。まだ解消には時間がかかりそう。
評点:1
ボリンジャーバンド

バンドウォーク解消。バンドの下限が収縮に向かい始めているが、中心線に跳ね返される可能性もあり、まだ予断は許さない。
評点:2
MACD

ゴールデンクロス発生。
評点:5
RSI

売られすぎゾーンから反発。
評点:3
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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