リップル共同創業者のウォレットから1億7500万ドル相当のXRPが取引所に移された後、14%下落
  • リップル社の共同創業者クリス・ラーセン氏に関連する大規模な取引を受けて、XRPは今週14%以上下落した。
  • ラーセン氏とされるウォレットから5000万XRPが移動され、そのうち1億4000万ドルが取引所に送金されたことから、売却の可能性が示唆されている。
  • XRPの価格は3.60ドルの高値から下落したが、トレーダーは最近の下落にもかかわらず、6ドルを目標価格として注視している。

エックス・アール・ピー(XRP)は、リップル(Ripple)社の共同創業者クリス・ラーセン(Chris Larsen)氏とされるウォレットが複数の大きな取引を行ったため、先週の最高値から下落した。

7月17日から24日の間に、このウォレットは約1億7500万ドル(約253億7500万円、1ドル=145円換算)相当の5000万XRPを移動した。ブロックチェーンアナリストのZachXBTによると、そのうち約1億4000万ドル(約203億円)分が中央集権型の暗号資産(仮想通貨)取引所に送付された。

トークンを取引所に移すことは、大量のトークンが取引所で長期間保管されることはないため、保有トークンをステーブルコインまたは他のトークンに換金する意図があると解釈される。

これらの取引は、XRPが過去最高の3.64ドルに達した直後に発生し、その後、XRPは3ドル前後まで下落した。

ラーセン氏もリップル社もこの件について公にコメントしていない。

ZachXBTは、「クリス・ラーセン氏に関連するウォレットは、依然として28億1000万XRP(84億ドル、約1兆2180億円相当)以上を保有している」と述べている。これはXRPの時価総額の約4.6%に相当する。

XRPは過去1週間で14%以上下落しており、その大半は7月24日に発生した一連の清算によるものだ。この清算では、XRPのロングポジションが1億500万ドル(約152億2500万円)以上消失した。これは、7億3500万ドル(約1065億7500万円)の暗号資産市場の暴落の中で、アルトコインの清算としては2番目に大きな規模となった。

これらの清算は、XRPが約10%下落し、3.06ドルから3.10ドルのサポートゾーンを試した後、3.08ドル付近で安定した際に発生した。

価格下落にもかかわらず、CoinDeskが今週初めに報じたように、トレーダーやアナリストは中期的には6ドルの水準を目標としている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:リップルのエグゼクティブチェアマン、クリス・ラーセン氏(Ripple)
|原文:XRP Drops 14% After $175M Moved to Exchange by Ripple Co-Founder’s Wallet

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