キャッシュレス決済サービスPayPayアプリが、ポイント運用サービスに「イーサリアムコース」を追加した。PayPay証券の子会社であるPPSCインベストメントサービスが7月28日に発表した。
今回の新設により、利用者は既存の「ビットコインコース」に加えてイーサリアム(ETH)の価格に連動する資産運用の疑似体験が可能になる。
PPSCインベストメントサービスによると、疑似運用体験サービスにおいて、利用者が複数の暗号資産に連動するコースを選択できるのは、国内の主要なポイント運用サービス取扱業者では初めての事例だという。
なお、他の主要なポイントサービスでは、ロイヤリティ マーケティングが「Ponta」ポイントでビットコインの疑似運用体験ができるサービスを提供している。
リリースによると、イーサリアムコースの追加は、今年1月に提供を開始したビットコインコースの運用者増加や、利用者から価格変動性や将来性に期待の大きい暗号資産関連コースの拡充を望む声が多かったことを受けて決定されたという。
ETHの価格は今年4月に一時1500ドル(約22万2000円、1ドル=148円換算)を下回ったものの、7月中旬から現在にかけてはETFへの資金流入などを背景に3900ドル(約57万7000円)を超える水準に達するなど、大きな価格変動を見せている。

イーサリアムコースの利用にあたって、別途の口座開設手続きは不要。PayPayアプリ内で手軽にポイント運用を始めることができるが、同コースおよびビットコインコースは、株式指数などに連動する他の8コースとは一部取引ルールが異なる。
取引は平日のみに限定され、ポイントの追加および引き出しは最低100ポイントから、1ポイント単位となっている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから


