サトシ・ナカモト像、近くの湖で発見──修理には日本の「金継ぎ」も検討

- 3日に行方不明と伝えられたスイス・ルガーノ市のサトシ・ナカモト像が近くに湖で見つかった。
- 2024年に設置されたこの像は、ルガーノ市がビットコインのグローバル・ハブを目指す取り組みの一環だった。
- 像を設置したSatoshigalleryは、像の発見につながる情報提供者に0.1ビットコインの報奨金を提示していた。
3日に行方不明と伝えられたサトシ・ナカモト像──イタリア人アーティストのヴァレンティーナ・ピコッツィ(Valentina Picozzi)氏が考案した独創的な視覚的錯覚を活かしたアート作品──が近くの湖で見つかり、回収されたと、ピコッツィ氏が運営するアートプロジェクトSatoshigalleryがXで述べた。
We want to thank the Municipality of Lugano @luganomycity for helping us to recover the statue that was thrown into the lake.
— Satoshigallery (@satoshigallery) August 3, 2025https://t.co/UyKhyBvt1m pic.twitter.com/qaHFWXIHRs
Satoshigalleryは8月3日、サトシ・ナカモト像が行方不明と伝え、像がなくなってしまった台座の写真を公開していた。ビットコインの匿名の生みの親にインスパイアされた像は、2024年10月25日、Plan Bが開催したビットコインフォーラムで公開されたもので、ルガーノがグローバルなビットコイン・ハブを目指す取り組みの一環として設置された。
盗難はXユーザーの@Grittoshiが最初に報告、同氏は像は近くにある湖に投げ込まれたのではないかと疑った。SatoshigalleryはXに、像の発見に協力した者に0.1ビットコイン(BTC)の報奨金を用意していると投稿した。
修理は「金継ぎ」で
8月1日はスイス建国記念日だった。@Grittoshiは、祝賀イベントで酒を飲み、酔っ払った者たちによる破壊行為との見方を像が湖で発見される前に述べていた。
「カメラが街中のあらゆる場所に設置されているため、彼らはすぐそばにある湖に投げ捨てたのだろう。街なかを気づかれずに運ぶことは不可能だ」(@Grittoshi)
サトシ・ナカモト像の損傷の程度は、まだ明確になっていない。
ピコッツィ氏は、像が回収される様子をSNSに投稿し、「金継ぎ」による修理が適切かもしれないと述べた。金継ぎは、漆と金粉を使って陶磁器や漆器を修理する日本の伝統的な技法だ。
ルガーノ市に対して、像の修復のための「物流とセキュリティの支援」を求める請願書が提出された。請願書によると、ピコッツィ氏は費用を負担する意向を示しているという。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Satoshi Gallery
|原文:Missing Satoshi Nakamoto Statue Is Recovered in Lugano