- カルダノは、0.862ドルから0.963ドルの間で10%以上動いた変動の激しい夜間取引を経て、1日で3%下落した。
- カルダノ共同創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は22日の質問イベントで、FRBによる9月の利下げやデジタル資産市場明確化法が暗号資産の価格動向の次段階を牽引する可能性があると述べた。
- トレーダーが規制動向や機関投資家の需要の兆候を見極める中、カルダノ価格はサポート水準付近で安定しているようだ。
カルダノブロックチェーンのネイティブトークンであるカルダノ(ADA)は、過去24時間で3%下落し、本記事執筆時点で0.87ドル(約126円、1ドル145円換算)で取引されている。これに先立つ夜間の取引時間帯は価格変動が激しく、価格は10%以上変動した。
この値動きは、22日夜に行われたカルダノ共同創業者チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏の質問イベント(AMA)の後に発生した。ホスキンソン氏はカルダノの将来性について長期的な楽観論を示し、活動を促進する大きな要因として今後導入されるミッドナイト・ネットワーク(Midnight Network)を挙げた。ミッドナイト・ネットワークは、ブロックチェーン上のデータプライバシー強化を目指す取り組みだ。
同氏は、カルダノエコシステムにビットコイン(BTC)を組み込むことで、ユースケースや投資家にとっての魅力が拡大する可能性があると指摘した。
さらに、AMAの中で市場のマクロイベントと材料について議論した。同氏は、今後数カ月に暗号資産(仮想通貨)市場を形作る可能性のある二つの材料、つまり米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げの可能性と、デジタル資産市場明確化法(CLARITY)成立の可能性について言及した。
カルダノの値動き
CoinDesk Researchのデータによれば、24日から25日にかけての夜間、カルダノは0.901ドル付近で取引を開始。取引高の急増によって日中高値の0.963ドルに急騰し、この上昇局面で3億3343万枚が取引された。しかし、その後勢いは反転した。
カルダノは10%近く下落し、セッション安値の0.862ドルを付けた後、現在の水準で安定した。データによると、サポートラインは0.856ドル付近に出現しており、この水準では買い手が平均以上の取引高で参入した。
カルダノのボラティリティはセッション中に10.48%まで急上昇し、市場センチメントの変化とマクロ経済指標への敏感さの高まりが反映された。この動きは市場全体とも一致している。ある大口のクジラが暗号資産を大量に売却したことを受けて24日にビットコイン価格が急落した。市場全体の指標であるCoinDesk 20 Index(CD20)も3%以上下落した。
カルダノは依然として1年前と比べて125%上昇した水準にあるが、2021年8月に記録した史上最高値2.90ドルからは70%以上下落している。
しかし、機関投資家と個人トレーダーは各国の規制当局と中央銀行が暗号資産サイクルの次段階をどう形成するかを注視しており、カルダノおよび暗号資産市場全体は当面レンジ内の動きとなる可能性がある。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Cardano’s ADA Price Finds Support as Hoskinson Talks Markets and Network’s Future


