- バイナンスは、ユニファイド・マージン商品取引でシステム障害が発生したため、先物取引を一時停止した。
- この障害によりトレーダーはポジション管理ができなくなり、デリバティブ市場に大きな影響を与えた。
- 過去の障害は1時間未満から数時間に及んだことがある。
取引高で世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、ユニファイド・マージン(UM)商品に影響を及ぼした「システムの問題」による一時的に先物取引を停止した。
バイナンスはXへの投稿で、「バイナンスのUM先物取引に影響を及ぼしていた問題は解決した。すべての先物取引は現在、完全に稼働している」と述べた。
この停止により、トレーダーはポジションを決済または管理することができなくなり、バイナンスが世界的に大きな取引高を占めるデリバティブ市場全体に懸念が広がった。
2022年に開始されたUMは、ユーザーが契約や担保の種類を問わず証拠金資産をプールすることを可能にするため、停止は通常の商品の取引停止よりも広範な影響を及ぼす可能性がある。
バイナンスは、8月29日の朝の時点で、暗号資産先物ポジション全体で400億ドル(約5兆8000億円、1ドル=145円換算)を超える建玉を抱えている。過去の取引所の停止は、ボラティリティが高い時期の技術的なボトルネックに起因することが多く、通常は1時間未満から数時間にわたって続く。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Binance Futures Trading Back Online After Brief Outage


