高頻度取引ツールをオンチェーンに導入するaPriori、約29億円の資金を調達
  • パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)、ハッシュキーキャピタル(HashKey Capital)、IMCトレーディング(IMC Trading)などが参加した、2000万ドルの資金調達ラウンドにより、アプリオリ(aPriori)の総資金調達額は3000万ドルとなった。
  • アプリオリは、高頻度取引の手法をDeFiに応用してスプレッドの広さやMEVリークといった問題に対処しつつ、MEVをステーカーに再分配している。
  • アプリオリは、リキッドステーキングプラットフォームと、AIを活用したDEXアグリゲーターであるSwaprを立ち上げており、新たな資本を製品の拡張と人材確保に活用する予定である。

ジャンプ・トレーディング(Jump Trading)、コインベース(Coinbase)、シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)の元エンジニアたちが立ち上げたトレーディング・インフラ・スタートアップのアプリオリは、2000万ドル(約29億円、1ドル=147円換算)の新規資金を調達したと発表した。これにより、調達された資金の総額は3000万ドルに達した。

プレスリリースによると、今回の資金調達ラウンドには、ハッシュキーキャピタル(HashKey Capital)、パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)、プリミティブ・ベンチャーズ(Primitive Ventures)、IMCトレーディング(IMC Trading)、GEM、ゲート・ラボ(Gate Labs)、アンブッシュ・キャピタル(Ambush Capital)、およびビッグ・ブレイン・コレクティブ(Big Brain Collective)が参加した。

サンフランシスコを拠点とするアプリオリは、高性能なイーサリアムバーチャルマシン(EVM)ネットワーク向けに設計された、オンチェーン市場の「執行レイヤー」と同社が呼ぶものを開発している。

アプリオリは、高頻度取引の手法を用いて、スプレッドの広さや最大抽出可能価値(MEV)リークなど、暗号資産(仮想通貨)市場を悩ませている問題の緩和を試みている。

創業者のレイ・ソン(Ray Song)氏は、同社のシステムはオーダーフローをリアルタイムで分割し、MEVをステーカーに再分配することで、利回り向上とネットワークの整合性を改善しようとしていると述べた。

アプリオリは、リキッドステーキングプラットフォームと、Swaprと呼ばれるAIを活用した分散型取引所アグリゲーターを開発した。これらは、トレーダーと流動性プロバイダーの執行を改善することを目的としている。

パンテラ・キャピタルのニハル・マウンダー(Nihal Maunder)氏は、アプリオリは従来の執行基準を分散型金融(DeFi)にもたらす技術的能力を持つ数少ないプロジェクトの一つであるため、投資を増やしたと述べた。

アプリオリは、新たな資金を人材確保の拡大、製品展開の加速、そしてトレーディングおよびステーキングのエコシステム全体でのパートナーシップの深化に充てる計画である。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Jump Trading Alums Raise $20M for aPriori to Bring High-Frequency Trading Tools On-Chain

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