メタプラネット株、続落700円割れ──ビットコイン購入発表も響かず

メタプラネットは9月8日、ビットコイントレジャリー事業の一環として136ビットコイン(BTC)を追加購入したことを発表した。これにより、同社のビットコイン総保有量は20,136 BTCに達した。

今回の購入における平均取得単価は1BTCあたり1655万4535円で、購入額は22億5100万円。これにより、購入総額は3045億6300万円となった。

ここ最近はビットコインの追加購入の発表が必ずしも株価の上昇に繋がらない傾向が見られる。今回の発表があった9月8日も同社の株価は続落し、一時700円を下回る場面があった。

[メタプラネット株価推移:Google Finance]

6月19日に年初来高値となる1930円を記録してからの調整局面が続いており、相次ぐ購入発表が株価に反映されにくい状況となっている。

こういった状況に関して、同社のサイモン・ゲロヴィッチ(Simon Gerovich)CEOは8月18日に自身のSNSでコメント。「最近の株価下落に落胆の声があることは理解している」とした上で、「長期的には『企業の本源的な強さ(ファンダメンタル)』が必ず評価される」と述べている。

関連記事:メタプラネット、137億円のビットコイン追加購入も株価軟調続く──社長「落胆の声、理解している」

株価が伸び悩む背景には、今後予定されている大規模な公募増資への警戒感があるとみられる。

同社は海外で最大5億5500万株の新株を発行する計画を発表しており、これによる株式価値の希薄化を懸念する見方が市場で広がっていることも、株価の上値を重くする一因となっているようだ。

|文:栃山直樹
|画像:同社ウェブサイトから(キャプチャ)

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