9月のFRB利下げ後、市場は荒れる可能性が高いとVIXが示唆
  • 10月のVIX先物は、来週予想される米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ後に市場の不確実性が高まることを示唆している。
  • ビットコインの市場動向は、ウォール街のムードと密接に連動している。

もしFRBが、予想通り9月17日に利下げを実施すれば、リスク資産はより荒れた状況に直面する可能性がある。これは、今後30日間のS&P500のボラティリティに対する期待を測るVIX指数に連動する先物からのメッセージである。

「ウォール街の恐怖指数」とも呼ばれるこの指数は、S&P500のオプション価格からリアルタイムで計算され、投資家が市場がどれだけ大きく変動すると予想しているかを反映しており、値が高いほど不確実性のレベルが高いことを示している。

データソースのTradingViewによると、10月のVIX先物契約(翌月物)と9月の契約(期近物)のスプレッドは2.2%に拡大しており、歴史的な基準から見て極端な水準である。9月の契約は、FRBの会合と同じ日に期限を迎える。

一方、期近物はキャッシュインデックスに対しては、わずかなプレミアムで取引されているにすぎない。

「キャッシュは9月と比較して適正だが、9月は10月先物と比較して極めて低い」と、暗号資産デリバティブデータ分析会社アンバーデータ(Amberdata)のデリバティブディレクターであるグレッグ・マガディニ(Greg Magadini)氏は週刊ニュースレターで指摘した。

言い換えれば、トレーダーはFRBの会合を前にリスクを割り引いており、利下げの期待が決定に近づくにつれて市場を安定させると賭けている。

CMEのFedWatchツールによると、FRBは来週の会合で目標金利を少なくとも25ベーシスポイント引き下げると予想されている。一部の市場参加者は、50ベーシスポイントの引き下げを想定してさえいる。

しかし、10月先物は異なるストーリーを物語っており、投資家がFRBの決定が終わり、利下げが織り込まれた後、混乱の増大を予想していることを示唆している。

「9月のVIX先物はリスクを排除しており、一方で10月は厳しい展開になる可能性がある…これはリスク資産にとって心に留めておくべきテーマだと私は考えている」とマガディニ氏は主張した。

10月VIX先物は9月先物に対して大幅なプレミアムで取引されている(TradingView)

歴史的に、VIXは株価と強い負の相関関係を示しており、弱気市場や市場のストレス期間中に上昇し、株価が上昇する際には減少する傾向がある。これは、FRBの決定後の潜在的なボラティリティの急増が、株式の下降局面を伴う可能性があることを意味している。

ビットコイン(BTC)は、ウォール街のムードと密接に連動することで知られており、これは、株式における潜在的なボラティリティの爆発が、すぐに暗号資産(仮想通貨)市場に波及する可能性があることを意味している。そして、株式と同様に、この混乱期は弱気な価格動向を伴う可能性がある。

昨年11月以降、ビットコインの現物価格と30日間のインプライド・ボラティリティ指数との相関関係はマイナスに転じている。さらに、ビットコインのボラティリティ指数(BVIVとDVOL)は、最近VIXとの相関レベルが過去最高に達しており、ビットコインがより広範な市場のボラティリティトレンドと一致していることが浮き彫りになっている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Pixabay
|原文:Market Storm Likely After September Fed Interest-Rate Cut, VIX Suggests

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