- ジェミナイ(Gemini)株は、前夜のIPO(新規株式公開)後、早い時間の取引で41ドルまで急騰した。
- ジェミナイは、1株28ドルで1520万株を売却して4億2500万ドルを調達し、これにより評価額は約33億ドルとなった。
- ジェミナイのIPOは、ブリッシュ(Bullish)、サークル(Circle)、eToro、フィギュア・テクノロジーズ(Figure Technologies)など、2025年にますます多くの暗号資産(仮想通貨)企業が上場したのに続くものである。
暗号資産取引所ジェミナイの株は9月12日、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットで1株41ドルで取引を開始し、前夜のIPO価格から45%上昇した。
双子のタイラー(Tyler)とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏が経営する同社はIPO価格を1株28ドルに設定し、評価額は約33億ドル(約4900億円、1ドル=148円換算)となった。同社は1520万株を売却し、4億2500万ドルを調達した。
ジェミナイは、最新の財務諸表によると、2024年通期の1億5900万ドルの損失に続き、今年上半期には2億8300万ドルの純損失を計上した。
赤字が深まっているにもかかわらず、ジェミナイは当初希望していた水準を大幅に上回る価格でIPOを実施し、今週初めにはナスダックから5000万ドルの戦略的投資を確保した。
ナスダックは、この取引は機関投資家向けにジェミナイの暗号資産カストディサービスへのアクセスを拡大することを目的としていると述べた。また、これによりジェミナイは、ナスダックの取引管理ソフトウェア「Calypso」の販売パートナーとしての地位を確立した。
ジェミナイのIPOは、ステーブルコイン発行元のサークルや、暗号資産取引所のブリッシュとeToro、ブロックチェーン特化型融資プラットフォームのフィギュア・テクノロジーズを含む他の暗号資産ネイティブ企業の上場に続くものであり、米国規制当局の友好的な動きを背景に、暗号資産企業にとって活況を呈する資本市場が形成されているようだ。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Piotr Swat / Shutterstock.com
|原文:Gemini Stock Jumps 45% in Early Trades After IPO


