- ヘックス・トラストは、イーサリアム最大の流動性ステーキングトークンであるリドのstETHのカストディとステーキングをサポートした。
- 機関投資家は、独自のインフラを運用することなく、ステーキング報酬とDeFiの流動性にアクセスできる。
- この動きは、機関投資家市場での信頼性が高くスケーラブルなステーキングソリューションの需要の高まりを浮き彫りにしている。
暗号資産（仮想通貨）カストディアンのヘックス・トラスト（Hex Trust）は、リド（Lido）が発行する流動性ステーキングトークンstETHのカストディとステーキングをサポートする。stETHはすべてのステーキングイーサリアムの約4分の1を占めている。
この動きにより、機関投資家はヘックス・トラストのカストディプラットフォームから直接ETHをステーキングし、stETHを管理できる。これはステーキング報酬と安全で規制されたインフラを組み合わせたものだ。ヘックス・トラストによれば、機関投資家はステーキングに取り組む際、運用上の複雑さやカウンターパーティリスクといった障壁に直面することが多いという。
同社のプレスリリースによれば、ワンクリックのステーキング機能はこうした障壁を解消し、顧客が独自インフラを構築せずともステーキング報酬や分散型金融（DeFi）流動性ツールを利用できるようにする。stETH保有者は貸付・担保・リステーキング戦略を含むDeFiでトークンを活用することができる。
「機関投資家にとって効率性と安全性は単なる選好ではなく、必須要件だ」とヘックス・トラストの最高商業責任者、カルビン・シェン（Calvin Shen）氏は述べた。「当社のソリューションはこの重要な組み合わせを提供する」。
この統合は、機関投資家がDeFiへの安全な経路を求める暗号資産市場の広範な変化を反映している。ヘックス・トラストは、カストディとステーキングを単一プラットフォームに統合することで、イーサリアムのステーキングエコノミーへの参入を希望する伝統的投資家にとっての架け橋としての地位を確立した。
顧客はすでにヘックス・トラストのプラットフォームを通じて新サービスを利用できる。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
｜画像：ヘックス・トラストの共同創業者兼CEO、アレッシオ・クアグリニ氏。（Hex Trust/Modified by CoinDesk）
｜原文：Hex Trust Adds Custody and Staking for Lido’s stETH, Expanding Institutional Access to Ethereum Rewards
