- 新しいマネーグラム(MoneyGram)アプリは、サークル(Circle)のUSDC、ステラ(Stellar)ブロックチェーン、およびウォレット企業クロスミント(Crossmint)が支えている。
- コロンビアは主要な送金受入国であり、過去4年間でコロンビアペソは40%以上の価値を失っている。
一般消費者向けの送金・受取ネットワークとして広く知られているマネーグラムは9月17日、その刷新されたモバイルアプリのデジタル基盤として、米ドルにペッグされたステーブルコインとブロックチェーン決済レールを採用したと発表した。
マネーグラムが6000カ所以上の広範な小売ネットワークを展開するラテンアメリカの国コロンビアの顧客が最初に、新アプリでステーブルコイン決済の受取・保管を利用できるようになる。近い将来には、追加市場への拡大も計画されている。
コロンビアは理想的なローンチ市場であると、マネーグラムのCEOであるアンソニー・スーホー(Anthony Soohoo)氏は述べている。コロンビアは、家族が海外に送る金額の22倍以上の金額を受け取る主要な送金受入国である。さらに、過去4年間でコロンビアペソの価値は40%以上も下落している。
ステーブルコインの進歩について、スーホー氏はこれを、初期のパソコン時代に普及を促進した簡素な表計算ソフトや、インターネットにおけるブラウザの役割、あるいはGPSや携帯電話などになぞらえた。
「ステーブルコインは、まさに暗号資産(仮想通貨)にとってのキラーアプリであり、今はその可能性が見えてきたばかりの時なのだと思う」と、スーホー氏は述べ、次のように続けた。
「我々の顧客は、安定性を保ちリアルタイム決済を可能にする通貨を保有・保管できる。さらに米国で可決されたジーニアス(GENIUS)法により、規制の枠組みと対応方法が明確になった」。
新しいマネーグラムアプリは、サークル社が手がけるステーブルコイン、USDコイン(USDC)と、高速・低コストブロックチェーンのステラ、ウォレットインフラ・ステーブルコイン決済プラットフォームのクロスミントが支えている。
スーホー氏によれば、マネーグラムは世界中に約50万カ所の現金受取・送金拠点を有し、送金事業者として、世界で2万以上の送金ルートをカバーしている。さらにスーホー氏は、「マネーグラムは暗号資産と現金の最大のオン・オフランプ窓口でもある」と付け加え、次のように続けた。
「グローバル決済を語る際、特定の市場では存在感と強いブランドを持っているかもしれないが、例えば米国や英国を離れると誰も知らないという企業が多い。我々は長年事業を展開し、真にグローバルなブランドを確立している」。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:chrisdorney / Shutterstock.com
|原文:MoneyGram Makes Stablecoins the Backbone of Its Next-Generation App


