- ゴールド(金)は過去最高の3723ドルまで上昇した。
- ゴールドは今年43%上昇し、シルバー(銀)は50%上昇して44ドル近くになった。
- ビットコインは9月22日に3%下落し、先週のFRBによる利下げ以降は3.5%下落しており、ゴールドとの乖離が大きくなっている。
健全な通貨の類似物としばしば見なされるゴールド(金)は、9月22日に1%上昇し、過去最高値を更新し、2025年の上昇率は43%となった。
一部の支持者からデジタル版の健全な通貨とみなされているビットコイン(BTC)が24時間で3%下落し、価格が11万2000ドル付近、年初来上昇率が17%となった約1時間後、ゴールドは上昇し、記事執筆時点に3723ドルで取引されている。このタイミングは、ビットコインの清算による利益がゴールドに流れた可能性を示唆している。
![[ゴールドとビットコインのチャート。:TradingView]](https://www.coindeskjapan.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
両資産が同時に動くことは稀だが、時折、両者が同じタイミングで上昇または下落する時がある。その場合、しばしばわずかな時間差が生じる。今回は、その乖離がより顕著だ。
資金が流入しているのはゴールドだけではない。シルバー(銀)は22日に1.5%上昇し、1975年以来3番目の高値となる44ドルに迫った。また、年初来では50%以上上昇している。
注目すべきは、9月17日にアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が25ベーシスポイントの利下げを実施して以来、ゴールドとS&P500指数はともに約1%上昇していることだ。同時に、米国債利回りも上昇し、10年債は4.125%(2.5%上昇)、30年債は4.7%(2%上昇)となっている。
ドルも上昇し、DXY指数は1%上昇して97.5となった。ドル高は通常、リスク資産に圧力をかける。また、FRBの利下げ以降、ビットコインは3.5%以上下落している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Gold Rallies an Hour After Bitcoin Drops, Suggesting a Profit Rotation Into Metals


