コインベース・ソニー・サムスン、ステーブルコインスタートアップ・バスティオンの1460万ドルの資金調達ラウンドを支援
  • バスティオンは、コインベース・ベンチャーズが主導し、ソニー、サムスン、アンドリーセン・ホロウィッツ、ハッシュドが参加した資金調達ラウンドで1460万ドルを調達した。
  • バスティオンは、ホワイトラベルのステーブルコインシステムを開発し、企業がコーディングや独自の規制ライセンスなしでデジタルドルを発行できるようにする。
  • バスティオンは、パクソスやアゴラと競合しており、ウォレットや現金化のためのオンランプを含む製品群を提供している。

ステーブルコインインフラのスタートアップ企業であるバスティオン(Bastion)は、コインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)が主導する新たな資金調達ラウンドで1460万ドル(約21億円、1ドル145円換算)を調達した。CoinDeskに共有されたプレスリリースでバスティオンが発表した。これにより、同社の累計調達額は4000万ドル(約58億円)を超えた。

バスティオンは、企業がコードを書いたり規制ライセンスを申請したりすることなくデジタルドルを発行できるホワイトラベルのステーブルコインシステムを構築している。この資金調達ラウンドには、ソニーやサムスンのベンチャー部門、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz、略称a16z)の暗号資産(仮想通貨)部門、ハッシュド(Hashed)が参加した。

バスティオンを率いるのは、メタ(Meta)およびa16zの暗号資産関連の元幹部で、メタの打ち切られたステーブルコインプロジェクトであるリブラ(Libra)に携わったナッシム・エデキオワク(Nassim Eddequiouaq)氏。エデキオワク氏は、バスティオンの製品群は単なる発行にとどまらないと述べた。これには、ユーザー向けのウォレットや70を超える国での現金化を可能にするオンランプも含まれる。

今回の最新の資金調達ラウンドの評価額は明らかになっていないが、同社は2023年にa16zクリプト(a16z crypto)が主導したラウンドで2500万ドル(約36億円)を調達している。

バスティオンは、特に企業顧客からの需要が高まっているアジアでの成長が目立っていると述べた。今回の新たな資金調達は、製品の拡大や雇用を支援することになる。さらに、バスティオンは最近、コンプライアンスやトレジャリー(財務)、法務、収益の各部門にわたって新たな指導部を追加したと発表していた。

これにより、バスティオンはパクソス(Paxos)のような企業やアゴラ(Agora)のようなより後発の企業と競争する立場となる。同社は現在自社のプラットフォームを利用している企業名を明らかにしていないが、エデキオワク氏は今後9カ月以内に発表する予定だと述べた。

今回の資金調達は、より広範なステーブルコインブームのさなかに行われた。ストライプ(Stripe)は最近、ステーブルコインのスタートアップ企業ブリッジ(Bridge)を11億ドル(約1595億円)で買収した。また、USDコイン(USDC)を発行するサークル(Circle)は夏に上場した。また、大手ステーブルコイン発行企業テザー(Tether)は5000億ドル(約73兆円)にも達する可能性がある評価額で、最大200億ドル(約3兆円)の資金調達を目指していると報じられている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Towfiqu barbhuiya/Unsplash
|原文:Coinbase, Sony and Samsung Back $14.6M Round for Stablecoin Startup Bastion

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