ソフトバンク、キャシー・ウッド氏のアーク、テザーへの投資に向けて協議中:ブルームバーグ
  • ブルームバーグの報道によると、ソフトバンクとアーク・インベスト(Ark Invest)は、Tether(テザー)の資金調達ラウンドへの投資について初期の協議を行っている企業に含まれている。
  • この報道は、ステーブルコイン発行元であるテザー社が、最大200億ドルの資金調達と5000億ドルの評価額を目指しているという今週のニュースに続くものである。
  • テザー社は、世界最大のステーブルコインである時価総額1730億ドルのUSDTトークンの発行元であり、最近、新しいトークンで米国市場への参入意図を発表した。

9月25日のブルームバーグの報道によると、テクノロジーに焦点を当てた投資会社であるソフトバンクとアーク・インベストは、世界最大のステーブルコインUSDTの発行元であるテザー社への投資について、初期段階の協議を行っている企業に含まれている。

この報道は、テザー社が最大200億ドル(約3兆円、1ドル=150円換算)の資金調達を目指しており、実現すれば同社の評価額が約5000億ドルとなり、世界で最も価値のある非公開企業の一つになるという今週のニュースに続くものである。

この資金調達と巨額の評価額は、世界の決済フローをディスラプトする可能性を秘めた、急成長中の暗号資産分野であるステーブルコインの熱狂的なトレンドを浮き彫りにしている。

ステーブルコインは米ドルなどの法定通貨や金などの資産に価格が連動した暗号資産の一種であり、ブロックチェーンのレールを使用して、国境を越えた取引により安価で迅速な代替手段を提供できる可能性がある。

RWA.xyzのデータによると、このセクターは年初来で40%成長して2870億ドル規模に達しており、世界的な銀行であるシティ(Citi)のアナリストは、強気のシナリオではステーブルコイン市場が2030年までに4兆ドル規模に達すると予測している。

テザー社のUSDTは、1730億ドルの時価総額を誇る市場のリーダーである。主に米国債に裏付けられており、過去数年間で国債利回りからテザー社に巨額の利益をもたらしてきた。同社は今年の第2四半期には、49億ドルの利益を報告している。

時価総額が700億ドル以上と2番目に大きいステーブルコイン、USDコイン(USDC)の発行元であるサークル(Circle)は、今年の6月に上場し、株価が約30ドルから300ドルに急騰した。これは、ステーブルコイン関連の投資に手を出すことへの投資家の強い意欲を浮き彫りにしている。

米ドルへのアクセスが限られている新興市場へのサービス提供に注力してきたテザー社は今月、USATと名付けられたドル建てトークンで米国市場に正式に参入する意向を発表した。

これは、ステーブルコイン向けのルールを定めた米国初の連邦暗号資産関連法であるジーニアス(GENIUS)法の要件を満たすように設計されている。

テザー社はまた、トランプ大統領に暗号資産政策について助言するホワイトハウス暗号資産評議会の元ディレクターであるボー・ハインズ(Bo Hines)氏を、米国部門の責任者として引き抜いた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk
|原文:Softbank, Cathie Wood’s Ark Among Potential Investors in Tether Fundraising: Report

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