- ビットコインは9月、5.16%上昇し、2013年以降で3番目に好調な9月を記録した。
- 10月は歴史的に、ビットコインが最も強い月であり、2013年以降の平均上昇率は14.4%である。
- トレーダーたちは、パフォーマンスに影響を与える可能性のあるマクロ経済の不確実性にもかかわらず、10月について楽観的である。
コイングラス(CoinGlass)のデータによると、ビットコイン(BTC)は9月を5.16%の上昇で締めくくり、2013年以来で3番目に好調な9月となった。
このパフォーマンスは、トレーダーの関心が歴史的にビットコインが最も強い月である10月に向けられる中で達成された。
2013年以降、ビットコインは10月に平均14.4%の上昇を記録しており、リターンの中央値は10.8%である。2013年以降の13回の10月のうち、10回がプラスで終わり、下落で終えたのはわずか3回である。この実績により、10月は統計的にビットコインにとって最も有利な月となっており、上昇は後半に集中することが多い。

このような季節性は金融市場の特徴であり、市場は5月の初めに後退し、11月に急上昇する傾向がある。これは、取引量の減少、機関投資家の活動低下、および過去のリターンデータに基づき、株式市場が夏場にパフォーマンスを低下させるという認識に基づいている。
歴史的に、米国の株式市場は5月から10月までのパフォーマンスが11月から4月までよりも弱く、一部の投資家にとっては季節的な経験則となっている。
ビットコインも繰り返される季節的なパターンを示しており、マクロサイクル、機関投資家の資金の流れ、個人投資家のセンチメントに影響を受けることが多い。
そのため、過去の取引パターンを見ると、10月の最初の週は荒れたりマイナスになったりすることがあるが、月の後半にはより強い上昇が続く。いくつかの年では、ビットコインは10月15日以降に2桁の上昇を記録しており、初期の値動きが低調であった場合でもそうだった。
今年の状況も似ている。2025年を通じてのビットコインのまちまちなパフォーマンス(春の低迷や不安定な夏の取引を含む)は、ここ数週間の回復力とは対照的であり、9月の強さが年末の勢いの前触れであるという考えを強化している。
とはいえ、季節性は確率を示すもので確実性を保証するものではない。米国のインフレデータ発表からリスク選好度の変化に至るまで、マクロ経済の触媒が歴史的に10月のラリーを形作ってきた。
しかし、9月のパフォーマンスがトップクラスに近く、10月は強気筋に有利な状況であることから、トレーダーたちは歴史が再び繰り返されるかどうかを注視するだろう。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Heads into Historically Bullish October After Third-Best September On Record


