- ビットコインの需要は7月以降増加しており、年末の20万ドル超への上昇の準備を整えている可能性がある。
- 大口保有者とETFが需要を牽引しており、ビットコイン保有量は前年比で大幅に増加している。
- 11万6000ドル超の価格上昇は、強気相場への移行にとって重要であり、この水準を超えると16万~20万ドルの価格がつく可能性がある。
ビットコイン(BTC)の需要は7月以降、静かに拡大しており、年末の20万ドル超の新たな上昇の舞台を整えている。
CryptoQuantによると、顕在需要はひと月あたり約6万2000BTCの割合で増加しており、これは価格が急騰した2020年、2021年、2024年の第4四半期と類似した状況だ。
需要の持続的な増加は、歴史的に価格上昇の背景の一つとなってきた。
この拡大の大部分は、クジラとETF(上場投資信託)によって牽引されている。大口保有者の保有残高は年率33万1000BTCのペースで増加しており、これは2024年第4四半期の25万5000BTC、2020年第4四半期初頭の23万8000BTCを上回る強気トレンドであり、2021年の弱気相場を特徴づけた19万7000BTCの減少とは対照的だ。
ETFは2024年第4四半期に21万3000BTCを購入し、保有量が71%増加したため、さらなる層を加える可能性があり、年末に向けて配分を増やすかもしれない。
重要な閾値は11万6000ドル
この需要が新たなブレイクアウトへとつながるには、価格面での勢いが依然として重要だ。オンチェーン評価によると、重要な閾値はトレーダーの実現価格である11万6000ドル。
この水準を明確に上抜ければ、強気/弱気市場サイクル指標の「強気」局面への移行を示すことになり、第4四半期には16万~20万ドルの価格帯が開かれる可能性がある。
この指標は、ビットコインの現在の市場価格を、複数の実現価格指標(オンチェーンに記録されたさまざまな投資家グループの平均取得原価)と比較する。
現物価格がこれらの水準を上回ると、モデルはそれを「強気」局面への移行と解釈し、保有者ベース全体の上昇モメンタムと利益の増加を反映する。現物価格がこれらの水準を下回ると「弱気」局面を示し、ストレスと未実現損失を示唆する。
昨年と類似する動き
10月に入り、市場環境は昨年と驚くほど類似している。
CryptoQuantのブルスコア指数はここ数日、40~50の間で推移しており、これは歴史的に強気相場の境界を示す水準だ。2024年には、第4四半期初めに同指数が50を超え、その直後にビットコインが約7万ドルから10万ドルに急騰した。
需要指標がすでに強くなっている中、トレーダーたちは今後数カ月でこのパターンが再現されるかどうかを注視している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Bitcoin to $200K by End of 2025? This Cycle Indicator Points to Explosive Months Ahead


