- ビットコインは、5日間のラリーで約15%上昇し、史上最高値に迫る水準まで上昇した。
- 新たな強気の勢いは、強力な機関投資家からの需要とより広範なマクロ経済的な圧力に牽引されているようだ。
- エコノミストのノエル・アチェソン(Noelle Acheson)氏は、ビットコインのようなハードアセットへの関心の高まりが、このラリーに持続力を与える可能性があると述べている。
ビットコイン(BTC)は、12万4500ドルを超える史上最高値に迫る水準まで上昇し、5日連続の上昇で記録上最も好調な10月のスタートの一つを締めくくった。
先週末には11万ドルを大きく下回って取引されていたが、ビットコインは今週、約15%上昇。過去24時間では約3%上昇し、現在は12万3300ドルで取引されている。
10月は歴史的にビットコインが好調な月であり、今年も第4四半期に向けて強気のセンチメントが本格的に戻ってきたため、その傾向に変わりはないようだ。
7月から9月にかけて、ビットコインの価格はおおむね停滞し、狭いレンジで取引され、毎日のように最高値を更新していたかのような株式や金をアンダーパフォームしていた。
しかし、勢いは変化した。
「この瞬間は、以前のものとは異なる」と、ニュースレター『Crypto is Macro Now』の著者であるエコノミストのノエル・アチェソン氏は述べた。アチェソン氏はXへの投稿で、強力な機関投資家の参加とより広範なマクロ経済的な原動力の組み合わせを、このサイクルを形作る新しい力として指摘した。
主要経済圏での法定通貨の価値の浸食に言及し、「以前のサイクルでは、これほどの持続的な世界的な価値の切り下げはなかった」と、アチェソン氏は述べた。
それに加えて、高まる地政学的な不確実性が「米ドルから世界的なハードアセットへの段階的な転換」を促しており、ビットコインが主要な受益者になっていると、アチェソン氏は指摘した。
暗号資産の急騰には投機的な熱狂が伴うことが多いが、アチェソン氏は、今回の急騰はより深い構造的変化によって推進されており、持続力を持つ可能性があると示唆した。これは、7月、そして8月に再び記録された最近の最高値とは著しく異なるだろう。これらの時はいずれも、ビットコインは最高値を記録した後に激しい売りに直面した。
「『FOMO』(機会を逃すことへの恐怖:Fear of Missing Out)は、暗号資産の世界で強力な力である」とアチェソン氏は述べ、次のように続けた。
「新しい勢いの波の始まりのように見えるものは、新旧の要因によって推進されるだろう。そして、それはより多くの潜在的な投資家層によって後押しされるはずだ」。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Surges Above $123K, Nearing New Record as Bullish Q4 Sentiment Fuels Weeklong Rally


