- マイナーの時価総額は合計900億ドルに迫っている。
- アイレン、テラウルフなどのビットコインマイナー株は市場前取引で力強い上昇を記録し、年初来の大幅な上昇を続けている。
- マイクロソフトは、データセンターの不足が2026年まで続くと警告しており、AIインフラの需要の急増を浮き彫りにしている。
AI(人工知能)と高性能コンピューティング(HPC)のブームの加速を受け、ビットコイン(BTC)マイナーは市場前取引で上昇を続けており、特にAIインフラへの事業転換を進めているマイナーに恩恵をもたらしている。
アイレン(IREN)は10月9日に6%上昇した後、4%上昇の66ドルで取引を終え、年初来では520%以上の上昇となった。テラウルフ(TerraWulf)は9日に10%急騰した後、市場前取引で5%上昇し、年初来上昇率は150%に達した。その他の注目すべき銘柄としては、サイファー・マイニング(Cipher Mining)、クリーンスパーク(CleanSpark)、ビットファームズ(Bitfarms)が挙げられ、いずれも市場前取引で2%~4%上昇した。
ファーサイド(Farside)のデータによると、これらのマイナーの時価総額は900億ドル(約13兆5000億円、1ドル=150円換算)に迫っており、この勢いが続けば年末までに1000億ドル(約15兆円)を超える可能性がある。
このセクターは、より広範なトレンドからも恩恵を受けている。ブルームバーグは、クラウドとAIの需要の急増により、マイクロソフト(Microsoft)のデータセンター不足が2026年まで続くと報じている。
マイクロソフトは最大2ギガワットの新規容量を追加したにもかかわらず、需要を満たすのに十分な速さでインフラを拡張するのに苦労している。高性能インフラへの需要が高まり続ける中、ビットコインマイナーがAIやデータセンターに進出するという楽観的な見方が高まっている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:マイナー株の年初来の価格推移(TradingView)
|原文:Bitcoin Miners Rally in Pre-Market as Sector Nears $90B Market Cap


