ブラックロックのIBIT、ビットコイン価格が低迷しても資金流入が続く
  • ブラックロックのビットコイン現物ETFのIBITは、過去2営業日で1億3400万ドルの流入を記録し、10営業日連続で純流入となった。
  • ビットコインはアメリカ取引時間中のパフォーマンスが急激に下がり、10月初旬の10%を超える上昇から1.7%に落ち込んだが、過去1カ月間では依然としてヨーロッパおよびアジアの取引時間を上回っている。

ファーサイド(Farside)のデータによると、アメリカのビットコイン(BTC)現物(上場投資信託)は10月13日、9月26日以来最大の1日の合計流出額を記録し、3億2640万ドル(約489億6000万円、1ドル=150円換算)が市場から流出した。

しかし、市場で資産規模が最大のビットコイン現物ETFであるブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)は、流入を継続することで全体の傾向に逆行した。

過去2営業日でIBITは1億3400万ドル(約201億円)の新規資金流入を記録したが、これはビットコイン価格が12万2000ドルから10万7000ドルへ下落した期間にあたる。

同ファンドは現在10営業日連続で資金流入を記録している。しかし、過去2営業日の純流入額は、それぞれ少なくとも2億ドルの流入があった前8営業日と比べて大幅に縮小した。ファーサイドのデータによれば、直近の2営業日では流入額がそれぞれ7420万ドル(約111億3000万円)、6040万ドル(約90億6000万円)へと急減している。

グラスノード(Glassnode)のデータによれば、IBITの資金動向は歴史的にビットコインの価格変動と密接に連動しており、上昇局面では流入が増加し、下落局面では流出が発生する。しかし、ビットコインが10月6日に史上最高値の12万6000ドルを記録した後、約20%の調整局面に入った後も、IBITは一貫した資金流入を維持している。これは他の多くのETF発行体が償還や資金流入の停滞を経験している状況とは対照的だ。

[IBITへの資金流入。:Glassnode]

アメリカ市場の収益性が低下

Veloのデータによれば、ビットコインのアメリカ取引時間中のパフォーマンスは、史上最高値更新以降著しく弱まっている。

10月初旬の数日間、アメリカ時間の資産上昇率は過去1カ月で10%超を記録していたが、その後1.7%まで低下した。

この低下にもかかわらず、ビットコインはアメリカ時間におけるパフォーマンスが依然としてヨーロッパやアジアの取引時間よりも優れている。ヨーロッパとアジアの取引時間では、過去1カ月間にともにリターンがマイナスとなっている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock’s IBIT Bucks the Trend with Continued Inflows Despite Weak Bitcoin Price Action

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