ビットコイン、重要なサポートゾーンで苦戦──BTC、株式、金のボラティリティ指数が急上昇
  • ビットコインは重要なサポートゾーン内で推移している。
  • 株式、金、暗号資産全体でボラティリティが上昇している。

複数の資産クラスでボラティリティ指数が急上昇する中、ビットコイン(BTC)価格は重要なサポートゾーンで不安定に推移している。

時価総額が世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、24時間で約2.5%下落し、10万8000ドルとなった。ビットコインは10万7000ドルから11万ドルの重要なサポートゾーンに突入しており、この水準を割り込めば買い圧力が大幅に弱まり、価格がさらに下落するリスクが高まる。

VolmexのBVIV指数で測定された、ビットコインの年率換算の30日インプライド(予想)ボラティリティは50%を超え、10日金曜日のレバレッジ解消時に見られた上昇分を維持している。

ビットコインが10月6日の史上最高値12万4000ドル超から下落し始めて以来、この指数は21%超上昇している。この上昇は、価格急落時にボラティリティが急上昇する傾向がある暗号資産市場において、ウォール街のようなダイナミクスが高まっていることを浮き彫りにしている。

デリビット(Deribit)のデータによると、ビットコインのボラティリティの上昇は、短期または期日が近いプットオプションがコールオプションに対して5~9%のボラティリティプレミアムで取引されていることに特徴づけられ、長期化した売り圧力への懸念の高まりを反映している。プットオプションは、原資産の下落の可能性に対する保険となる。トレーダーは、現物市場の保有資産をヘッジするため、または予想される市場の下落から利益を得るためにプットを購入するのが一般的だ。

ウォール街については、その恐怖指数であるVIX指数が16日に22%上昇して25.43となり、5月7日以来の高水準となった。同指数は10日から56%上昇している。

同様に、CBOE金ボラティリティ指数(GVZ)は16日に20%上昇して32.78となり、2022年10月以来の高水準を記録。金価格は、史上最高値となる1オンスあたり4380ドルに上昇した。

株式、金、暗号資産のボラティリティ指数が同時に上昇していることは、米国の金融システムにおける流動性逼迫の兆候によって引き起こされたと思われる、広範囲にわたるリスク回避ムードを強調している。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:GoranH/Pixabay
|原文:Bitcoin Bears Battle Critical Support Zone as BTC, Stock, and Gold Volatility Indices Surge

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