- アメリカン・ビットコインは、アメリカのビットコインインフラ拡大を目指す同社の計画の一環として1414BTCを購入し、保有量合計は3865BTCに増加した。
- マイケル・セイラー氏が率いるストラテジーは、平均価格11万1053ドル、総額4340万ドルで390BTCを取得し、保有量合計は64万808BTCに増加した。
- ビットコインが史上最高値付近で取引される中、両社の動きは機関投資家によるビットコイン蓄積が続いていることを浮き彫りにしている。
知名度の高いアメリカのビットコイン(BTC)保有企業2社が27日に保有量を拡大した。
アメリカン・ビットコイン(American Bitcoin Corp.)は1414BTCの購入を発表し、10月24日時点での保有量合計は3865BTCとなった。同社はまた、「1株当たりサトシ(SPS)」という新たな指標を導入した。これにより、株主が株式保有を通じて間接的に持つビットコインへのエクスポージャーをより明確に把握できるようになる。
一方、マイケル・セイラー氏のストラテジー(Strategy)は、平均11万1053ドル(約1666万円、1ドル150円換算)、総額4340万ドル(約65億円)で390BTCを取得したことを発表した。これで保有量合計は64万808BTCとなり、本記事執筆時点の価格で約710億ドル(約10兆6500億円)に相当する。ストラテジーの年初来のビットコイン利回りは26%となっている。
ストラテジーは、大量のビットコインを取得した上場企業の先駆者だ。現在は多くの企業がこのモデルを模倣しており、アメリカン・ビットコインもその一つ。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の息子2人が設立したベンチャー企業、アメリカン・データ・センターズ(American Data Centers)とグリフォン・デジタル・マイニング(Gryphon Digital Mining)の合併によって誕生したマイニング企業であるアメリカン・ビットコインは、9月にナスダックに上場した。
デジタル資産トレジャリー(財務)企業は、保有資産の価値を毀損するビットコイン価格への最近の下落圧力だけでなく、取引所による規制監督の厳格化によっても厳しい監視に直面している。
アメリカン・ビットコインは27日朝、10%以上急騰して6.20ドル(約900円)に達した。ビットコインが26日終盤に11万5000ドルまで回復したことに支えられた。ストラテジーは約1.8%の小幅な上昇にとどまり、本記事執筆時点で295ドル(約4万4000円)をやや下回る水準で取引されている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Trump’s American Bitcoin and Saylor’s Strategy Add to Bitcoin Holdings


