ロビンフッドの暗号資産収益が予想を下回り、堅調な四半期決算の勢いを抑制:JPモルガン
  • ロビンフッドの全体的な業績は予想を上回ったものの、暗号資産収益は予想を下回り、株価の重荷となった。
  • 今回の業績上振れは主に税制上の恩恵によるもので、事業運営の強さによるものではないとJPモルガンは指摘。
  • 同行は暗号資産と予測市場の取引量増加を理由に、目標株価を122ドルから130ドルに引き上げた。

ウォール街の銀行JPモルガン(JPMorgan)は、ロビンフッド(Robinhood)の第3四半期決算について、暗号資産(仮想通貨)収益の低迷と税制上の恩恵が業績上振れに大きく貢献したことから、堅調ではあるものの質が低いと評価した。

同行は6日に発表したレポートで、1株あたり利益(EPS)が予想を約15%上回った主な要因は、株価が52%上昇したことによる株式ベースの報酬に関連した税率の低下にあると述べた。

JPモルガンのケネス・ワーシントン(Kenneth Worthington)氏率いるアナリストチームは、この取引プラットフォームの利益率が今後も改善し続けると予想し、目標株価を122ドルから130ドルに引き上げた一方、投資判断は中立を維持した。

株価は6日に11%急落し、終値は約127ドルとなった。

暗号資産部門が主な足かせとなり、純収益は市場予想とJPモルガンの予想の両方を下回る2億6800万ドル(約410億400万円、1ドル153円換算)となり、取引量の力強い伸びにもかかわらず株価は下落した。

ロビンフッドの暗号資産取引手数料率は、経営陣が価格調整を継続する中で、予想の68ベーシスポイントから67ベーシスポイントに低下したと同行は述べた。

予測市場は弱さを一部相殺したが、アナリストらは、このセグメントは少数のアクティブトレーダーに依存していると警告した。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ロビンフッドのヴラド・テネフCEO(CoinDesk)
|原文:Robinhood’s Crypto Revenue Miss Tempers Solid Quarter: JPMorgan

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