- 暗号資産やAIに関連する株式がプレマーケット取引で上昇している。米政府閉鎖が数日中に終了する見通しが高まる中、デジタル資産全般に強気なセンチメントが広がっているためだ。
- この勢いにもかかわらず、10万4170ドル付近のCME先物の窓によって、ビットコインが次の上昇局面に入る前に下落が引き起こされる可能性がある。
Veloのデータによれば、過去1カ月間の月曜日は平均してマイナスのリターンとなっている。しかし今週の月曜日はプラスでスタートした。ビットコイン(BTC)は上昇して10万6000ドル(約1590万円)を超え、このサイクルを通じて重要な長期サポートとして機能してきた主要テクニカル水準である365日移動平均線を超えるほど回復した。この移動平均線は現在10万2444ドル付近にある。
一方、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では週末の取引と比較して10万4170ドル付近に小さな窓が生じている。CMEの窓とは、CME先物におけるビットコイン価格が前の取引時間の終値よりも高い、または安い状態で取引を開始した場合に発生するもので、通常はCME市場が休場する週末に形成される。
歴史的に、こうした窓は価格がその水準に戻ることによって「埋められる」傾向があり、短期的な下落目標を示唆している。しかし、米政府閉鎖が今週中にも終了する可能性があるとの期待が広がっており、全体としては強気の見方に転換した。
10日のビットコイン高騰を受け、暗号資産関連株はプレマーケット取引で急騰した。AI関連の暗号資産株が上昇を主導している。
ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)は5%上昇して33ドル(約5000円)に、IRENは7%上昇して66ドル(約1万円)に達し、サイファー・マイニング(Cipher Mining)は5%上昇の21ドル(約3000円)前後で取引されている。
一方、ビットコインに特化したトレジャリー(財務)企業の株式も堅調に推移している。ストラテジー(Strategy)はプレマーケット取引で3%上昇の248ドル(約3万7000円)で推移しており、メタプラネットは10日の取引を3%高の427円で終えた。
他の銘柄では、金が2%上昇して4079ドル(約61万円)に達し、銀が3.3%上昇して50ドル(約7500円)に迫っている。ドルインデックスは引き続き100のベンチマーク付近で推移しており、米10年債利回りはやや戻って4.1%を超えた。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Crypto Equities Move Higher Pre-Market, But There’s a Twist


