ジェミナイがIPO後初の決算、予想超える損失──株価は急落
  • ウィンクルボス兄弟が創業した暗号資産取引所ジェミナイは、第3四半期の損失が予想を超える1株あたり6.67ドルとなったと報告し、プレマーケット取引で株価が8%超下落した。
  • 高額なマーケティング費用とIPO関連費用により、売上高が倍増したにもかかわらず1億5950万ドル(約245億6000万円、1ドル154円換算)の純損失を計上。
  • ジェミナイは暗号資産取引以外にもサービスを拡大しており、スポーツやイベント向けの規制された予測市場のローンチや、コインベースやクラーケンなどの競合に対抗する「スーパーアプリ」の構築を計画している。

タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏が創業した暗号資産(仮想通貨)取引所、ジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)は、上場後初の決算発表で予想を超える第3四半期の損失を報告した。

特にマーケティングと新規株式公開(IPO)関連の多額の支出により、当期純損失は1億5950万ドル(約245億6000万円)、1株あたり6.67ドルとなった。これはアナリスト予想の1株あたり3.24ドルの損失の2倍に相当。同社の売上高は前年同期比で2倍超の5060万ドル(約77億9200万円)となったものの、株価はプレマーケット取引で8.67%下落して15.38ドルとなった。

取引活動の増加に加え、暗号資産報酬付きクレジットカードやステーキングサービスといった取引所以外の製品が収益の成長を押し上げ、同期間に55%増を記録したコインベース(Coinbase)を上回った。もう一つの競合であるクラーケン(Kraken)も、先月の決算発表で四半期収益が2倍超に増加したと発表した。

「総じて、当社のバランスシートは健全な状態を維持しており、主要製品群の成長を支える十分な流動性と多様な資金源を有していると考えている」と同社の最高財務責任者(CFO)、ダン・チェン(Dan Chen)氏は決算説明会で述べた。

9月に1株28ドルで上場したジェミナイは、暗号資産取引にとどまらない多機能の「スーパーアプリ」を構築していると発表。これには、スポーツや政治イベント向けの規制された予測市場の導入計画も含まれており、規制当局の承認待ちとなっている。

「我々はこれらの市場に非常に興奮している。まだ始まったばかりだと考えている」とキャメロン・ウィンクルボス氏は決算説明会で述べた。「本質的に、あらゆるもの、あらゆる種類のイベントを基盤として市場を構築できるというアイデアは魅力的であり、まさに無限のチャンスを秘めている」。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ジェミナイの共同創業者、キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Gemini Slumps After Missing Earnings Estimates in First Report Since IPO

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