- ビットコイン価格は最近12万6000ドルから10万6000ドルに下落し、強気の下降ウェッジのチャートパターンを形成しており、上昇の可能性を示唆している。
- 上抜ければ12万6000ドルに向けた反発、さらには史上最高値更新につながる可能性がある。
- トレーダーは10万ドルにあるサポートレベルを注視する必要がある。これを下回ると、より深刻な調整が引き起こされる可能性がある。
ビットコイン(BTC)は下落しているが、まだ希望は残っており、12万6000ドル(約1890万円、1ドル150円換算)を超える史上最高値への上昇に向けて準備を整えている可能性がある。
これは価格チャートが示すメッセージだ。10月8日に記録した史上最高値12万6000ドルから直近の安値10万6000ドル付近への急激な反落は、多くの強気派の士気をくじいた。この反落の後に下降ウェッジと呼ばれる典型的な強気のテクニカルパターンが静かに形成されつつあることを価格チャートは示している。
下降ウェッジは収束する下降トレンドラインを特徴とするもので、売り圧力が弱まり、価格が狭いレンジで保ち合いになる中で形成される。歴史的に、このパターンは上昇ブレイクアウトに先行しており、弱気の勢いから買い意欲の回復への反転の可能性を示唆している。
ビットコインでこのパターンが出現したことは、トレーダーを動揺させている現在の調整局面は次の上昇局面に向けた準備を整えるものである可能性を示している。

現在は10万6000ドルから10万7000ドル付近にあるこのウェッジパターンの上限を価格が上回れば、強気のブレイクアウトが確認される可能性がある。このような展開になれば、勢いの回復と市場センチメントの改善に支えられて、12万6000ドルへの反発、さらには史上最高値更新に向けた道が開かれるだろう。
この強気相場は、現物市場と米上場の現物ETF(上場投資信託)の両方で需要が回復していることを示す明確な兆候によって支えられている。
とはいえ、下降ウェッジパターンは歴史的に高い成功率を誇っているが、失敗する可能性もあり、実際に失敗した例も存在する。したがって、トレーダーは警戒を怠らず、常に価格動向と取引高を監視してパターンの展開を確認する必要がある。
さらに、オンチェーン指標が示す重要な閾値である10万ドルのサポートレベルを下回るブレイクアウトの可能性もある。この水準を継続的に下回ると、より深刻な調整が引き起こされ、価格が次のサポートである9万ドル付近へと押し下げられる可能性がある。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Crafts ‘Bullish Wedge,’ Keeping Hopes Alive for Record Highs Above $126K


