- サークル(Circle)の第3四半期の業績は、すべての主要な指標で予想を上回ったと、投資銀行ウィリアム・ブレア(William Blair)は述べた。
- USDCは引き続き、ステーブルコインの標準となる最有力候補である。
- ウィリアム・ブレアは、短期的な強気材料が限られている中で、サークルの株を弱い時に買うよう勧めた。
投資銀行ウィリアム・ブレアは、ステーブルコイン発行企業サークルの第3四半期の業績が、同銀行とウォール街の両方の推定を上回った後、同社の株に対する「アウトパフォーム」の格付けを再度表明した。
サークル株は11月12日、プレマーケットの取引で約94.50ドルと、3.9%下落した。
アナリストのアンドリュー・ジェフリー(Andrew Jeffrey)氏は、USDコイン(USDC)がステーブルコインの標準となる可能性が高いと引き続き考えており、サークルをプログラム可能な通貨革命の中心に位置づけている。
市場の反応が鈍い背景には、サークルのプレミアムな評価額と、短期的な強気材料の不足があるものの、ジェフリー氏は、競合他社の独自ステーブルコインはUSDCの規模と流動性に匹敵するのは困難だと主張し、株価の軟調局面をポジション構築の機会とすべきと提言している。
ジェフリー氏は、サークルのインフラ構想における着実な進展を強調した。これには、オーケストレーション層であるCPNと、レイヤー1ブロックチェーンであるアーク(Arc)が含まれる。両者は、同社がエコシステム参加者を増やしトークン化機能を強化するにつれ、勢いを増している。
ウィリアム・ブレアのレポートは、アークが現在、100以上の参加者を抱えており、2026年にメインネットのデビューを計画し、ネイティブトークンの検討を行っていると指摘した。
アークの取引高は急激に増加し、過去12カ月間の総決済額(TPV)は101倍に増加して年換算34億ドル(約5300億円、1ドル=155円換算)となり、手数料収入の増加を牽引した。
サークルは現在、2025年の取引収益を9000万ドル〜1億ドルと予想しており、これは以前のガイダンス7500万ドル〜8500万ドルを上回っているが、ウィリアム・ブレアはこの成長を、収益の拡大と多様化の鍵と見ている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:サークルのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)CEO(HK Fintech Week、CoinDeskが加工)
|原文:Circle’s USDC Keeps Climbing; William Blair Reiterates Outperform After 3Q Results


