ビットコインの投げ売り指標、価格底打ちの可能性を示す
  • ビットコインの未実現純利益(NUP)比率は0.476まで低下し、これは歴史的に、短期的な市場底入れを示す水準だ。
  • NUP比率は過去に価格反発を引き起こしており、2024年には同様の数値が複数回観測された後、ビットコインは大幅に反発した。
  • ビットコインは現在10万4000ドル付近で取引されており、このパターンが継続すれば、10万ドルから10万2000ドルの間でサポートを見出し、その後上昇する可能性がある。

ビットコイン(BTC)の未実現純利益(NUP)比率は、今週0.476まで低下して4月以来の最低水準となり、歴史的に短期的な市場底入れを示す水準となっている。

NUPは、各コインの現在の価格と直近のオンチェーン移動時の価格を比較することで、ビットコインネットワーク全体で利益を生んでいるコインの割合を測定する。数値が高い場合は、未実現利益が過剰であり利益確定の可能性が高いことを示し、低い場合はほとんどのコインがコストベースに近いかそれを下回っている、キャピチュレーション(投げ売り)を表している。

[DefiLlama]

CryptoQuantのデータによると、2024年初め以降、この0.47~0.48のバンドは3回反転を引き起こしている。1回目は2024年2月にビットコインが4万2000ドルから7万ドルに上昇する前、2回目は2024年半ばの調整局面、そして直近では2025年10月に11万ドルに反発する前だ。

いずれの事例も、レバレッジの一掃と資金調達率(ファンディングレート)の総体的な低下に続いて発生しており、現在の状況と一致する動きとなっている。

現在、ビットコインは過去1週間で約10%下落し、10万3000ドル付近で取引されている。

このパターンが維持されるのであれば、0.5を下回るNUPは、売り圧力が買い圧力に転じる局所的な底値を再び示す可能性がある。過去のサイクルでは、このゾーンからの反発は、流動性状況やマクロ経済のセンチメント次第で翌月に平均15~25%の上昇を示してきた。

確実ではないが、この状況は、特に世界的なリスク選好が改善して米国債利回りが安定した場合に、短期的な反発が起こる可能性を示唆している。そのシナリオでは、ビットコインは10万ドルから10万2000ドルの間でサポートを見出し、その後、さらなる上昇を試みる可能性がある。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:
|原文:Key Bitcoin Capitulation Metric Points to Bottoming in Price

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