ストラテジー株、13カ月ぶりの安値に──だが、保有ビットコインに対して依然プレミアムで取引
  • ビットコインが10万ドルを割り込む中、ストラテジーの株価は13日にさらに6.6%下落。
  • 同社の株価は年初来および前年比では大幅に下落しているが、より長期的な時間軸では依然として大幅に上昇している。
  • ストラテジー株は、保有ビットコインの価値に対して大幅なプレミアムで取引され続けている。

市場は厳しい一日となり、ビットコイン(BTC)は3%近く下落して9万8600ドルとなり、世界最大のビットコイン保有企業であるストラテジー(Strategy)の株価を6.6%下落させた。

現在210ドルで取引されているストラテジー株は、昨年11月のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領当選前の数週間以来の水準に戻っている。株価は年初来で30%、前年比で36%下落しているが、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏と同氏のチームが2020年8月にビットコイントレジャリー戦略を採用して以来、依然として大幅に上昇している。

ビットコインの価格に対するストラテジー株の急落を受け、ソーシャルメディア上では、時価総額が保有ビットコインの価値を大幅に下回っていること、つまりmNAV(市場純資産価値)が1を下回っていることから、ストラテジー株は買い場にあると断言する声が上がっている。

実際、ストラテジーが保有する64万1692BTCの価値は632億ドル(約9兆7960億円、1ドル155円換算)で、現在の時価総額600億ドル(約9兆3000億円)を約5%上回っている。ただし、この計算には、普通株より優先的に回収できる権利を持つ優先株と社債の発行分は含まれていない。

優先株と社債の項目を加えると、ストラテジーの企業価値は754億ドル(約11兆6870億円)となり、保有ビットコインの価値を約20%上回る。この数値は同社のダッシュボードで明確に示されており、本記事執筆時点のmNAVは1.19となっている。

ストラテジーの普通株は割安になる可能性も割高になる可能性もあるが、現在の水準では、保有ビットコインの価値に対してディスカウントで取引されているわけではない。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:Strategy Plunges to Weakest in 13 Months, but Still Trades at Premium to Bitcoin Holdings

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