日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYC社は11月14日、米ドルステーブルコイン「USDC」の発行元である米サークル(Circle)が主導する「Circle Partner Stablecoins」プログラムに参画したことを発表した。
この参画により、JPYCはサークルが構築するグローバルなオンチェーンFX(外国為替)ネットワーク「StableFX」において、日本円を代表する唯一のパートナー通貨として採択された。
本プログラムは、サークルが発行するUSDCを基軸に、世界各国の法定通貨に連動するステーブルコインを相互接続する次世代の為替プラットフォーム構築を目的としている。
JPYCはネットワーク内で、USDCを媒介として他の地域通貨ステーブルコインとの交換・決済手段を提供する役割を担う。2026年にローンチが予定されているサークル独自のブロックチェーン「Arc」を見据え、JPYCは開発の初期段階からサークルとの設計・検証連携を進めていく方針だ。
サークルがJPYCを選定した理由として、プレスリリースでは「日本円建ステーブルコインとしての市場ポジション」「資金移動業者としての規制遵守とリスク管理体制」「オープンウォレット互換性を活かした幅広いユースケース展開」の3点が挙げられている。
また、JPYC社は2021年にサークルの投資部門から出資を受けており、両社は協力関係にある。
日本初の円連動型ステーブルコインJPYCは10月27日に発行が開始されて以来、本日14日までに総発行額は1億6000万を、ホルダー数は3万をそれぞれ突破している。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから


