- ハーバード大学の基金はブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に4億4300万ドルの持分を保有していると公表した。これは判明している同基金の持分保有額としては最大となる。
- この投資は、ハーバード大学が報告したアメリカ上場のパブリックエクイティ保有額の20%を占める。機関投資家はETF(上場投資信託)を避け、プライベートエクイティや不動産を好む傾向があるため、特筆すべきものだ。
- これはビットコイン価格が過去1週間で5%以上下落する局面で明らかになった。ただし、IBITは依然として750億ドル近い純資産額を誇る世界最大の現物ビットコインETFだ。
ハーバード大学(Harvard University)の基金は、世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に4億4300万ドル(約665億円、1ドル150円換算)分の持分を保有していることを開示した。これにより、現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)は判明している同基金の持分の中で最大となった。
米証券取引委員会(SEC)に提出された最新の13F報告書によれば、ハーバード大学の基金は2025年第3四半期時点でIBITを680万口保有していた。この持ち分は、ハーバード大学が報告したアメリカ上場のパブリックエクイティ保有額の20%強を占める。
ハーバード大学などの機関投資家は、ETFを避け、プライベートエクイティや不動産、直接投資を好む傾向がある。それゆえ、このIBITへの投資は注目に値する。
なお、ハーバード大学の基金の総資産は550億ドル(約8兆2500億円)を超えており、IBITへの投資は全体の1%未満だ。それでも、ハーバード大学はIBIT保有者の中で上位20位にランクインしているとブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は指摘した。
提出書類によってハーバード大学の基金がビットコインに投資していることも判明した。これは、ビットコイン価格が過去1週間で5%以上下落し、9万6000ドル(約1440万円)となった時期に重なる。
SoSoValueのデータによると、IBITは現在世界最大の現物ビットコインETFであり、純資産は約750億ドル(約11兆2500億円)となっている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Xiangkun ZHU/Unsplash/Modified by CoinDesk
|原文:Harvard Endowment Takes Rare Leap Into Bitcoin With $443M Bet on BlackRock’s IBIT


