- ビットコインは重要なサポートレベルを下回り、反発ゾーンとしての信頼性を失った。
- この下落は、ストラテジーの最近の弱気な展開と類似している。
ビットコイン(BTC)は「ストラテジー(MSTR)の道」を辿り、重要なサポートレベルを下回り、トレーダーがこの水準を信頼できる反発ゾーンとして認識していた記憶を打ち砕いた。
データソースのTradingViewによると、時価総額で世界1位の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、11月16日までの7日間で約10%下落し、50週単純移動平均線(SMA)を大きく下回る大きな赤いローソク足を示した。
この下抜けは、主要な需要ゾーンの無効化と、定着した強気パターンから警戒感が高まり長期的な下落の可能性がある局面へと移行したことを示している。トレーダーは前提を見直し、押し目買いではなく戻り売りへと戦略を転換する可能性がある。
というのも、2023年初め以降、この平均線が複数回にわたって動的なサポートラインとして機能し、買い手がこの水準付近で参入する中で繰り返し堅調に推移し、史上最高値更新への新たな上昇を後押ししてきたためだ。
ストラテジーの過去の事例を振り返ると、長期間維持されてきた50週SMAを下回った後、同様の信頼感の低下と長期的な下落が見られた。米CoinDeskは以前、同社の50週SMA下抜けにおける弱気な展開を指摘し、ビットコインも同様の動きに直面する可能性があると警告していた。

かつでのサポートラインであった50週単純移動平均線(SMA)は現在、レジスタンスラインに転じており、反発が起きても10万2868ドル付近で売り圧力に直面する可能性が高い。強気トレンドの再開を示すためには、この水準を上回る週次終値を維持する必要がある。
世界最大の上場ビットコイン保有企業であるストラテジーは、9月に50週SMAを下回り、その後、2024年10月以来の安値となる200ドルまで下落が拡大した。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:GimpWorkshop/Pixabay
|原文:Bitcoin Market Memory Shaken: BTC’s Bounce Zone Broken In Strategy-Like Bear Move


