- ビットコインが数カ月ぶりの安値に下落する中で、少なくとも1000BTCを保有するエンティティの数は過去1週間で1436に増加した。
- これは、大口保有者からの純売却が見られた2025年の大半の傾向からの反転である。
ビットコイン(BTC)が急落して10万ドルを確実に下回る水準を維持しているにもかかわらず、過去1週間で少なくとも1000BTCを保有する固有のエンティティの数は、1436に上昇した。
これは、古株の保有者と長期参加者が純売却者であった、2025年大方の傾向からの急激な反転を示している。
振り返ると、1000BTC以上を保有するエンティティの数は、2024年11月にドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利に続く興奮と強気の動きの中で、1500を超えてピークに達した。その後、10月には約1300に減少した。
大口保有者の増加を伴う価格の高騰が最後に見られたのは、2024年1月、米国でのビットコイン現物ETF(上場投資信託)の立ち上げの前であり、この時、その数は1380から1512に増加した。ビットコインは最終的に、その数カ月後に約7万ドルでピークに達した。
グラスノード(Glassnode)が手がける、保有ビットコイン数別にウォレットグループの行動を分析する「Accumulation Trend Score(蓄積トレンドスコア)」のデータが、これを裏付けている。
この指標は、エンティティのサイズと過去15日間に蓄積されたコインの数に基づいて、異なる残高グループ別のコイン取得の相対的な強さを測定する。
1に近い数値は蓄積を示し、0に近い数値は分配を示す。取引所やマイナーなどのエンティティは除外される。
保有数1万BTCを超えるクジラは8月以来初めて、もはや大規模な売り手ではなく、彼らのスコアは現在、約0.5である。
1000〜1万BTCを保有するエンティティは現在、穏やかな蓄積を見せている。

最も強い蓄積は、保有数が100〜1000BTC、および1BTC未満のウォレットで見られる。このデータは、ビットコインが現在の水準では過小評価されているという、大口エンティティと小口エンティティの両方からの確信の高まりを示唆している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:1000BTC以上を保有するエンティティの数(オレンジ)とビットコイン価格の推移(Glassnode)
|原文:Bitcoin Accumulation Amid Market Weakness? Sharp Rise in 1K BTC Holders Suggests So


