- ブラックロックの現物ビットコインETF「IBIT」は今月、12億6000万ドル(約1953億円、1ドル155円換算)という過去最大の純流出を記録。
- IBITの価格は16%下落して52ドルとなり、4月以来の水準に達した。
- さらなる下落をヘッジするために用いられるプットオプションの価格が、コールオプションと比較して7カ月ぶりの高水準に達した。
ブラックロックのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」は、価格が下落し、さらなる市場下落に対するヘッジのために用いられるプットオプションの価格が急騰する中、今月に過去最高の資金流出を記録した。
SoSoValueのデータによると、ナスダック上場のIBITは、今月これまでに12億6000万ドル(約1953億円)の純流出を記録し、2024年1月のローンチ以来最大の月間流出額となった。この流出は、市場に影響を与えているより広範なトレンドの一部であり、11のビットコイン現物ETFから合計25億9000万ドル(約4014億5000万円)の流出が発生している。
TradingViewのデータによると、IBITの価格は16%下落して52ドルとなり、4月22日以来の水準に達した。
価格暴落を受け、トレーダーはさらなる下落に対する防御策として、プットオプションを積極的に買い求めている。これは、MarketChameleonが追跡している250日プット・コール・スキュー(コールに対するプットの相対的な価格を測定する指標)に反映されている。
250日プット・コール・スキューは、7カ月ぶりの高水準である3.1%に急上昇しており、下落リスクをヘッジするために利用されるプットオプションが、コールオプションに対して4月以来最も割高になっていることを示している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Record $1.26B Outflow Hits BlackRock Bitcoin ETF as Bearish Options Cost Soars


