サイファー・マイニング、フルイドスタックと新たな10年HPC契約を締結──株価は13%上昇
  • サイファー・マイニング(Cipher Mining)はフルイドスタック(Fluidstack)と新たな10年間のHPCホスティング契約を締結し、バーバーレイクにある施設で56MWの追加容量を提供する。これにより、フルイドスタックのリース総量は300MWに達し、サイファーは39MWの新規クリティカルIT負荷を提供する。
  • グーグルはフルイドスタックの債務保証額を3億3300万ドル増額。プロジェクトコストは1MWあたり900万~1000万ドルと予測されている。
  • 11月19日夜に発表されたエヌビディア(NVIDIA)の大幅な業績上振れと堅調な見通しを背景にすでに大きく上昇していたサイファー株は、さらに上昇幅を拡大し、現在13%高となっている。

サイファー・マイニング(CIFR)は、テキサス州バーバーレイクにある施設で、56MWの追加容量を提供する新たな10年間のHPCホスティング契約をフルイドスタックと締結したと発表した。

本契約により、初期契約期間で約8億3000万ドル(約1300億円、1ドル=158円換算)の収益が確保され、フルイドスタックのリース契約は、同施設で利用可能な300MWの全量に拡大される。

5年ごとの延長オプションを2回行使した場合、拡張契約の価値は約20億ドル、広範なパートナーシップ全体では約90億ドルに達する可能性がある。

サイファーは総容量56MWを基盤に、追加で39MWのクリティカルIT負荷を供給する。グーグルはフルイドスタックのリース債務に対する保証額を3億3300万ドル増額し、総支援額を17億3000万ドルに引き上げた。

サイファーはプロジェクト関連債務と約1億1800万ドルの追加出資により、構築資金を調達する計画である。

同社はバーバーレイクの施設から堅調な財務実績を見込んでおり、営業利益率85~90%、MW当たりプロジェクトコスト900万~1000万ドルを予測している。

サイファーは、今回の拡張により高性能コンピューティング分野での地位を強化し、拡大する3.2GWの潜在的発電能力を支えると述べている。

サイファー・マイニングの株価は、AI業界の指標企業であるエヌビディアが19日夕方に発表した好調な業績と見通しを受けて、すでに10%以上上昇していた。今回の最新ニュースにより、その上昇幅は13%に達した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:サイファー・マイニングの株価の推移(TradingView)
|原文:Cipher Mining Inks New 10-Year HPC Deal With Fluidstack; Shares Rise 13%

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