暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)の日本法人、Binance Japan(バイナンスジャパン)は11月21日、同社が提供する暗号資産(仮想通貨)現物取引がPayPayマネーと連携したと発表した。これによりユーザーは、Binance Japanのアプリやウェブ上で、PayPayマネーからの入金で暗号資産を購入できるほか、売却代金をPayPay残高にチャージできるようになった。
10月に公表されたPayPayとの資本業務提携で、提携第一弾として予告されていたサービスが正式に始まった形だ。リリースによると、暗号資産の購入ではPayPayマネーに加えてPayPayポイントも活用できる。
CoinDesk JAPANが先日行った独占インタビューで、PayPay執行役員・金融戦略本部本部長の柳瀬将良氏は、暗号資産取引を始めるハードルとして、口座開設後の入出金手続きが煩雑で、取引所への入金先が特定の銀行に限定されがちな点を挙げていた。
PayPayは現在、約1000の金融機関と接続しており、今回の連携によってユーザーはBinance Japanへの入金手段を大幅に拡充できることになる。
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同社代表取締役の千野剛司氏も、ユーザーから「もっと簡単に日本円を入出金したい」という要望が多かったとインタビューで明かしている。

今回のサービス開始により、ユーザーは暗号資産の売買時に入出金の手続きをワンクリックで行うことが可能となる。入金・出金ともに1000円から対応しており、出金時のみ手数料110円が必要になるという。
両社は今後も連携を深め、Binance JapanとPayPayユーザーの利便性向上を図るとしている。
リリースによるサービス概要は以下の通りだ。
- 対応している購入注文:Binance Japan「販売所」の現物購入(モバイル版およびウェブ版)
- 入金時手数料:無料
- 出金時手数料:110円
- 入金の下限:1,000円
- 入金の上限 24時間:100万円、30日 :200万円
- 出金の下限:1,000円
- 出金の上限 24時間:100万円、30日:200万円
|文:橋本祐樹
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