ビットコインの強欲・恐怖指数は極度の悲観主義を示す──テクニカル的な底が近い可能性
  • 10xリサーチによれば、同社が提供するビットコインの強欲・恐怖指数は極度の悲観主義を示す水準まで急低下した。
  • 恐怖のピークはテクニカル的な底値が近い可能性を示している。

分析会社10xリサーチ(10x Research)によれば、ビットコイン(BTC)市場のセンチメントは極度の悲観主義を示す水準へと急低下し、価格が反発する可能性が高いテクニカル的または一時的な底値であることを示している。

市場センチメントを測定する10xリサーチ独自の「強欲・恐怖(Greed & Fear)」指数は、5ポイント未満という過去最低値まで急低下した。この指数が10%を下回ると極度の恐怖(悲観主義)となり、90%を上回ると強欲(過剰な楽観主義)を示す。

さらに重要な点として、この指数の21日単純移動平均が10%にまで下落した。この水準は長年にわたり一貫してテクニカル的な底値を示してきた。

10xリサーチの創設者であるマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏はCoinDeskに対し、「当社独自の10x強欲・恐怖指数は発生し得る最低値付近で推移しており、より動きが遅い移動平均が現在、テクニカル的な底値を示すことが多い水準である10%ゾーンへ到達した」と語った。

悲観論がピークに達したからといって必ずしも下落トレンドの即座終了を示すわけではない。価格は下落を続けるかもしれないが、そのペースは鈍化する可能性が高く、テクニカル的な底値が見えてくる。

ティーレン氏は、「3月にこの指標が底値を付けた後の4月もビットコインの下落が続いたように、価格がさらに下落する可能性もまだ残っている。それでもなお、ビットコインは最初のセンチメント安値直後に10%の反発を示した。センチメントが再び最悪水準付近となった今、同様の短期的な反発が起こる可能性がある」と説明した。

CoinDeskのデータによれば、ビットコインが21日に記録した安値は8万880ドル(約1254万円、1ドル155円換算)で、本記事公開時点では8万4800ドル付近で取引されている。反発したにもかかわらず価格は依然として過去1週間で10%、過去1カ月では23%下落している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:TheDigitalArtist/Pixabay
|原文:Bitcoin Greed & Fear Index Shows Extreme Pessimism, Tactical Bottom May Be Near: Analyst

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