- アマゾンは、米国におけるAIおよびスーパーコンピューティングインフラへの500億ドルの投資を発表した。
- 市場は全面高で、ビットコインは8万7000ドル台を回復、ナスダックは2%超上昇している。
- ビットコインマイナーは、その多くがAI/HPCに注力するビジネスモデルへ転換しており、一部で2桁台の急騰を見せている。
先週の市場全体、特に暗号資産(仮想通貨)市場での急落は、少なくとも一時的な反発を見せている。アマゾンが、米国政府向けの人工知能・スーパーコンピューティングインフラ拡充に最大500億ドル(約7兆8500億円、1ドル=157円換算)を投資する計画を発表したことで、投資家たちが活気づいたためだ。
このニュースを受け、米東部時間正午時点でナスダックは2.3%、S&P500は1.4%上昇した。
市場のリスクオン姿勢は暗号資産にも波及し、ビットコイン(BTC)は11月21日に一時8万ドルを割り込む寸前まで下落していたが、8万7300ドル台まで回復した。それでも依然として、前週比では7%強下落している。
現時点で、アマゾンのニュースから最も恩恵を受けているのは、AIインフラと高性能コンピューティングに焦点を当てたビジネスモデルに転換したビットコインマイナーである。
サイファー・マイニング(Cipher Mining)は18%急騰し、クリーンスパーク( CleanSpark)とIRENは13%値上がり。ハット8(Hut 8)は9%上昇した。
その他の暗号資産関連銘柄では、コインベース( Coinbase)、ギャラクシー・デジタル( Galaxy Digital)、ブリッシュ(Bullish)が4~5%の上昇を示している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Marques Thomas/Unsplash
|原文:Crypto Market Mood Lifted as Amazon Pours $50B Into AI Infrastructure


