ブラックロックの自社運用インカムファンド、ビットコインETF保有量を14%増加
  • ブラックロックの自社運用インカムファンドは、最新のSEC提出書類でIBITの保有口数を239万口に増加させた。前四半期比では14%の増加となる。
  • フィンテルのデータによると、機関投資家によるIBIT保有量の合計は過去最高を記録し、4億口を超えている。これは需要の高まりを浮き彫りにしている。

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)の自社運用ミューチュアルファンドの一つである戦略的収入機会ポートフォリオ(Strategic Income Opportunities Portfolio)は、ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)であるiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)の追加購入を通じて、ビットコインへのエクスポージャーを増加させた。最新の米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになった。

新たな提出書類によると、9月30日時点でこのポートフォリオはIBITを239万7423口、金額にして約1億5580万ドル(約241億円、1ドル155円換算)相当を保有しており、6月末の209万6447口から14%増加している。

このファンドは、国債、コーポレート・クレジット、住宅ローン、新興国市場、現金類似資産など、さまざまな資産に投資する制約のない債券ポートフォリオだ。また、柔軟な運用方針に基づき、トータルリターンと分散化の目標達成を支える場合には、ETFなどの非伝統的な資産を追加することも可能だ。この構造により、このファンドは債券ポートフォリオにIBITを組み入れることができる。

ナスダックISEがIBITオプションのポジション制限を100万枚に引き上げる申請を行ったことで、IBITは今週も注目を集めている。

フィンテルのデータによると、IBITの機関投資家による保有口数は前月比で着実に増加している。現在は運用開始以来の最高水準であり、機関投資家による保有量合計は4億口を超えている。

ビットコインは28日に9万1000ドル(約1411万円)を超えた。IBITはプレマーケット取引で約2%上昇して1口あたり約52ドル(約8060円)となっている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:IBITの機関投資家保有量(フィンテル)
|原文:BlackRock’s Own Income Fund Boosts Bitcoin ETF Holdings 14%

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