- ビットコインは28日も感謝祭の週の上昇を続け、一時9万3000ドルまで上昇したが、その後やや反落した。
- ライオット・プラットフォームズ、クリーンスパーク、カインドリーMDが暗号資産関連株の上昇を牽引している。
- 銀は1オンスあたり55ドル付近で史上最高値を記録した。時価総額は3兆1000億ドルに達し、時価総額で世界6位の資産となっている。
12月初旬に行われるFRB(米連邦準備制度理事会)による金利引き下げの可能性が急上昇したことを受けてビットコイン(BTC)は上昇を継続し、28日のアメリカの取引時間序盤に9万3000ドル(約1442万円、1ドル155円換算)まで上昇した。
本記事公開時点でビットコインは9万2500ドルまで反落しているが、過去24時間では依然として2%上昇しており、約1週間前のパニック的な底値である8万ドルから15%ほど上昇している。
ビットコインの命運が反転したのは、12月初旬にFRBによる利下げが行われるとの投資家の予想が180度変わったタイミングと一致する。今月これ以前には、FRBのタカ派関係者の一連の発言により利下げの可能性は30%程度まで低下していたが、FRB内部でハト派が再び主導権を得たように見えることから、この日午前にはその確率は89%に急騰した。
株式市場の動き
上昇を主導しているのは暗号資産マイニング銘柄で、クリーンスパーク(CleanSpark)は12.5%、ビットファームズ(Bitfarms)は11%、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は9%上昇している。
深刻なダメージを受けていたビットコインのトレジャリー(財務)企業であるカインドリーMD(KindlyMD)は12%反発し、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)は3.8%上昇している。
貴金属は伝統的市場で上昇を牽引した。銀は1オンスあたり55ドル(約8500円)前後で史上最高値をつけ、28日に3%上昇している。時価総額は約3兆1000億ドル(約481兆円)となり、世界で6番目に大きな資産となった。金も上昇して4200ドル(約65万円)台で取引されている。
28日序盤のナスダックは0.4%の上昇、S&P500は0.3%の上昇となった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin in Modest Rally Mode After Thanksgiving as December Fed Rate Gets Locked In


