欧州の資産運用大手アムンディ、イーサリアム上でトークン化ファンドの新シェアクラス発行
  • アムンディは、ユーロ建てキャッシュファンドのトークン化シェアクラスをイーサリアム上で発行した。
  • 規制下のトークン化ファンドで先行する欧州の動きをさらに拡大する取り組み。
  • ハイブリッド構造により、決済のスピードアップ、販売チャネル拡大、24時間365日の取引促進を狙う。

欧州最大級の資産運用会社アムンディ(Amundi)は11月27日、同社を代表するユーロ建てキャッシュファンドにおいてトークン化シェアクラス(投資家が購入する持分単位)を発行したと発表した。分散型台帳上で運用する商品を拡充する取り組みの一環だ。

「Amundi Funds Cash EUR」ファンドは現在、ハイブリッド構造で取引されている。投資家は現金で従来型のシェアクラスを購入することも、イーサリアム上のトークン化バージョンを購入することもできる。発表によると、初の取引は11月4日に決済された。

アムンディはこの商品を、デジタルウォレットおよびファンドの購入(サブスクリプション)と償還手続きを行うプラットフォームを提供する欧州のアセットサービス企業CACEISと共同開発した。

トークン化によって、決済のスピードアップと監査可能性の向上が期待される。

「ファンドは分散型台帳技術とイーサリアムブロックチェーンを活用し、ファンド持ち分の透明性ある記録管理と取引のトレーサビリティを確実なものにする」とリリースには記されている。

今回の取り組みは、トークン化ファンド分野で先行する欧州の動きをさらに後押しするものだ。ルクセンブルク、フランス、ドイツの金融機関は、トークン化持ち分の保管・記録に関する明確なルールにより、ここ数年、ブロックチェーンベースのファンド持ち分を発行してきた。

CACEISによると、将来、投資家はステーブルコインや中央銀行デジタル通貨(CBDC)で同ファンドを購入できるようになるという。CACEISのジャン=ピエール・ミシャロウスキ(Jean-Pierre Michalowski)CEOは「新しいハイブリッド型トランスファー・エージェントサービスにより、当社の顧客は投資家に対してブロックチェーンを通じた新たな販売チャネルを迅速かつ容易に提供できる」と述べた。

さらに「これはステーブルコインや、いずれ利用可能になるCBDCを使って、投資信託のシェアクラスに対する24時間365日の購入と償還サービスを実現するという当社の目標に向けた大きな一歩だ」と続けた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:アムンディのウェブサイト(キャプチャ)
|本文:European Asset Manager Amundi Debuts Tokenized Share Class on Ethereum

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