- ビットコインとナスダック100の長期にわたる負の相関関係は、2021年7月、2023年9月、2024年8月といった過去の期間と類似しており、これらの期間はいずれも、ビットコインの大幅な安値と一致している。
- ビットコインは10月のピークから27%下落したままである一方、ナスダック100は過去最高値をわずか2%下回っているに過ぎず、これは歴史的に、ビットコイン回復の前兆となる急激な乖離を浮き彫りにしている。
ビットコイン(BTC)は再び、伝統的なリスク資産群とは異なる動きを見せており、この最新の乖離は重要なシグナルを発している可能性がある。
ビットコインとナスダック100の負の相関は、ビットコインの市場底値と一致することが多く、現在の状況は過去の複数の転換点と類似している。
過去5年間で20日相関係数がマイナス領域に入ったのは今回で4度目であり、現在の値は-0.43となっている。このパターンは、2021年夏と2024年8月の負の相関期間にも類似しており、いずれもビットコインの重要な安値と一致している。
ビットコインはリスクオン局面ではアウトパフォームし、リスクオフ局面ではアンダーパフォームするレバレッジのかかった高ベータのテック資産とよく説明されるが、今回の乖離は注目に値する。
ビットコインは10月の史上最高値から最大36%下落した。一方、ナスダック100は最大下落幅がわずか8%で、現在は史上最高値から2%安で取引されている。ビットコインは広範なテクノロジーセクターほどの回復を見せておらず、現在も史上最高値から27%安である。
過去の負の相関事例は、円キャリートレード解消時に発生し、ビットコインは約4万9000ドルまで下落したが、これが最終的に局所的な底値となった。
それ以前では2023年9月に負の相関が確認され、ビットコインは3万ドルをわずかに下回る水準で取引された後、年末までに4万ドルまで反発した。
最初の事例は2021年5月の中国によるマイニング禁止時に発生し、ビットコインは6万ドルから3万ドルまで下落した後、2021年11月に新たな高値まで回復した。
これらの事例を総合すると、ビットコインとナスダック100の負の相関関係は、ビットコインの重要な転換点付近で頻繁に現れていることがわかる。現在の状況は新たな底値形成を示唆しているが、反発のタイミングは依然不透明である。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ナスダック100(青)とビットコイン価格(TradingView)
|原文:Bitcoin’s Negative Correlation With Nasdaq Persists, and History Suggests a Bottom May Be Forming


