- 暗号資産(仮想通貨)決済アプリ「ヴァローラ(Valora)」の開発チームが、ブロックチェーンとステーブルコインの統合を推進するためストライプ(Stripe)に合流する。
- ストライプは今年、暗号資産企業のブリッジ(Bridge)とプリビー(Privy)を買収し、パラダイム(Paradigm)と共同でステーブルコイン決済向けブロックチェーン「テンポ(Tempo)」を開発中だ。
- セロ(Celo)ネットワーク上で開発されたヴァローラは、2021年に2000万ドル(約31億円、1ドル=156円換算)を調達後、独立企業となった。
暗号資産決済アプリ「ヴァローラ」の開発チームがストライプに合流すると、ヴァローラの創業者ジャッキー・ボナ(Jackie Bona)氏は12月10日、ブログ投稿で発表した。
決済大手ストライプが、ブロックチェーン技術とステーブルコイン分野への進出を加速する中での動きだ。
「ステーブルコインと暗号資産インフラへのアクセスが経済機会を拡大する実例を我々は目の当たりにしてきた」と、ボナ氏は述べ、次のように続けた。
「過去数カ月で、世界有数の金融インフラプラットフォームであるストライプに加わることで、この使命を加速できることが明白になった」。
ヴァローラは、イーサリアムレイヤー2ネットワークであるセロ上で開発されたモバイル特化型暗号資産決済アプリである。同社は2021年、セロの開発組織であるcLabsからスピンアウトし、当時2000万ドルを調達した。
ストライプの広報担当者は、ヴァローラの「暗号資産ウォレットインフラとオンチェーン開発者ツールにおける経験が、ストライプの継続的な暗号資産での取り組みに貴重な専門知識をもたらす」と述べた。
この動きは、ステーブルコインが国際送金手段として普及する中、ストライプが決済機能に暗号資産基盤を統合する最近の取り組みに続くものだ。同社は今年、ステーブルコインインフラ企業のブリッジと、ウォレットアプリのプリビーを買収。
さらに暗号資産投資会社パラダイムと共同で、ステーブルコイン決済向けに設計された決済特化型ブロックチェーン「テンポ」を開発した。テンポはすでにに、テスト段階にある。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ストライプ共同創業者パトリック・コリソン(Patrick Collison)氏とジョン・コリソン(John Collison)氏(Stripe)
|原文:Stripe Acqui-Hires Crypto Payments Startup Valora, Venturing Further Into Stablecoins


