暗号資産急落により、ロングポジションで3億7000万ドルの清算が発生
  • 暗号資産市場では大規模なレバレッジ清算が発生し、24時間で5億1400万ドル(約801億8400万円、1ドル156円換算)超のポジションが清算された。
  • ロングポジションは清算総額のうち3億7600万ドル(約586億5600万円)を占め、トレーダーが市場の継続的な上昇に大きく賭けていたことを示している。
  • バイナンス、ハイパーリキッド、バイビットが最も影響を受けた取引所であり、強制決済全体の72%を占めた。

暗号資産(仮想通貨)市場は過去24時間で、数週間で最大規模のレバレッジ清算を経験し、日中の急激な値動きにより、主要デリバティブ取引所で強制的な売りが引き起こされ、24時間で5億1400万ドル(約801億8400万円)超のポジションが清算された。

CoinGlassのデータによると、ロングポジションは清算総額のうち3億7600万ドル(約586億5600万円)を占め、ショートポジションの清算額1億3800万ドル(約215億2800万円)の約3倍であり、値動きが反転する前にトレーダーが継続的な上昇を期待していかに大きなポジションを取っていたかを示している。

15万5000人超のトレーダーが清算され、そのうち最大の単一注文である2318万ドル(約36億1610万円)のビットコイン(BTC)ポジションが、永久先物取引所ハイパーリキッド(Hyperliquid)で消滅した。

バイナンス(Binance)、ハイパーリキッド、バイビット(Bybit)が最も大きな影響を受けた。バイナンスの清算額は1億4460万ドル(約225億5760万円)を記録し、そのうち76%がロングポジションだった。ハイパーリキッドでは1億1580万ドル(約180億6480万円)の清算額を記録し、ロングポジションの比率はさらに高い83%。バイビットが1億930万ドル(約170億5080万円)で続き、そのうち72%がロングポジションの清算だった。

これら3つの取引所を合わせると、強制決済全体の約72%を占めた。

この偏りは、ビットコインが今週前半に反発した後、市場が次第に一方向に傾いたことを示している。ビットコインと主要アルトコインの流動性が依然として不安定であるにもかかわらず、トレーダーは継続的な上昇に傾いていた。

このような清算は、建玉の増加と資金調達率の上昇が数セッション続いた後に発生し、こうした状況は、価格の勢いが失速した際に急激な清算が発生する前兆となることが多い。

清算の連鎖は、含み損ポジションを市場価格で強制決済させることでボラティリティを増幅させ、下落局面では売り圧力をさらに強める。

それでもアナリストらは、重要なテクニカル水準が維持される限り、ロングポジションの一掃は、過度なレバレッジを除去して市場を安定化させる健全な清算イベントであると見なすことが多い。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Christian Dubovan/Unsplash
|原文:Crypto Drop Wipes Out $370M in Bullish Bets as BTC, ETH Give Back Gains

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